この三連休、北海道は3日間とも晴れの予報。
金曜日の夕方は曇りで、土曜日の早朝もまだ曇っていたので、サイクリングは日曜日にすることにした。
そして、日曜の朝、快晴!
目的地は、浜益の送毛山道と、当別の「だんだん」でカツカレーを食べること。
約150kmのコースなので、できるだけ早く滝川に着きたい。
1本目の特急カムイが札幌駅6時29分発なので、ちょっと朝が早い。
そこで2本目のカムイ、7時13分発に乗るつもりでいた。
しかし、時刻表を見ていると、その間に特急オホーツクがあるじゃないか。
「電車は味気ないのでディーゼルのオホーツクにしよう」ということで、6時52分発の特急オホーツクに乗ることにした。
心配なのは、網走まで行く特急なので、自由席が混んでいるのではないか?
果たして、10分前ぐらいにホームに上がると、窓側の席をキープすることができた。ラッキー!
最後尾の席は空いていなかったので、自転車はドアのそばに置く。
大きなスーツケースを持った客はいなかったので、迷惑にはならなかったようだ。
ディーゼル特急はエンジン音とわずかな振動が好き。
エンジン音を聞きながら、今日のサイクリングコースの見どころを想像したり、窓の外の景色を見ていると、本当に幸せ。
快晴の空の下で景色も映える。
途中の岩見沢駅でジョインアライブに行く若い人たちが降りたので、その後の乗車率は50%ぐらいかな。
滝川で下車し特急オホーツクを見送る。
改札を通ると、目の前にお得な切符が案内されていた。
んっ!えきねっと使えるの?知らなかった。
今回はみどりの窓口で自由席券を買ったので3,040円だったが、550円も安く買えるんだ。
ガクッときたが、この切符は、電車特急のカムイとライラック限定。
これを知ってたらオホーツクには乗らなかったと思うので、今回は知らなくて正解だったと思う。
スタートは8時過ぎ。
石狩川を渡る。これから向かう方向の山並がくっきり。
新十津川町方面に向かうと水田地帯。癒される。
道路の右側も同じく水田地帯。
約10km走った地点。相変わらず水田がきれい。
ところどころ、好きな花、月見草が咲いている。
その下には紫色の花。マメ科の植物かな?
進行方向が南西に変わる地点には良く整備されたキャンプ場があった。
こんなところでキャンプしたら気持ちいいだろうなぁ。
ほどなく、そば畑だ!
周りをよく見ると麦畑もあった。
少し回り込んで写真を撮る。いいコントラストだ。
水田地帯が終わる頃、遠くの山が見えてきた。
右奥の山には雪がついているように見えるので高い山だ。
この辺の高い山と言えば暑寒別岳だが、よくわからない。
沿道にはカラマツ林があるが、枯れている木が目につく。大丈夫だろうか?
急坂に遭うことなく青山トンネルに到着。
振り返ると、新十津川町のカントリーサイン。
スタートしようとしたら、珍しくロードのグループが遠くに現れる。
そのままスタートしたら、すぐに4人グループに抜かれた。
ただ、ペースが変わらないので、しばらく後ろについて走ることになる。
DHバーを使用している人がいたので、トライアスロンの練習かな。
このグループは途中で当別町方面に左折したので、そこからはまた一人旅。
緩い上りだが短く、市町境の峠に到着。
ハマナスの絵が描かれているように見えるが浜益(ハママス)とハマナスのしゃれなのか?
振り返ると当別町のカントリーサイン。スウェーデンヒルズの建物らしい。
気持ちいい下り坂を下って行くと高い山が見えてきた。
双耳峰みたいになっていて、黄金山に登った時に北側に見えた山だと思うが、山の名前はわからない。
しばらく行くと、手前の山の後ろに尖がった山が見えた気がした。
さらに行くと、現れた。
多分、黄金山だろう。
東西方向に平たい山なので、見る角度によって山の形が変わる。
進むにつれ、形のいい山に変わっていく。
いや~、素晴らしい景色。
下っていく途中、荷物を積んだバイクが追い抜いて行ったり、すれ違ったり。
中には、二輪車同士ということで手で挨拶してくれる人も。
こちらも手を挙げて返す。
これもサイクリングの気持ちのいいひと時だ。
水田地帯に変わってきた。
正面には形のいい山。
先日黄金山に登った時に、地元の方に教えてもらった、黄金山の「雄山」と対になっている「雌山」かな?浜益温泉の近くにあるって言ってたし。
帰って調べたら、ビンゴだった。
雌山である摺鉢山だった。
アイヌの方々は、雄山と雌山を対にするそうだ。雄阿寒岳と雌阿寒岳もそうだし。
ちょうど両方の山が見えるポイントに来た。
雄山である黄金山
雌山である摺鉢山
なかなか楽しい。
麦畑と水田。癒されるー。
海岸線の近くまで下って来ると、広大な水田地帯になっていた。
水田を前景に黄金山。
国道231号に左折すると、黄金山とはお別れ。
さて、次は送毛山道の途中にある「千本なら」に向かって南下する。
ほどなく、国道から離れて毘砂別の集落に入り、上り始める。
浜益の海岸線がきれいだ。
この辺りは序の口だったが、半分を過ぎた辺りから勾配がきつくなる。
それに、目的地に一向に着かない。
車で一度来たことがあるが、こんなに遠かったっけ?
脚が終わりそうになったところで何とか到着。
昼食を持って歩道を降りていく。
誰もいなし、千本ならの真ん前でお昼にする。
滝川のセイコーマートで買った、鶏飯のおにぎり。
3つ目を食べていると後ろから人の声が聞こえてきたので、慌てて食べ終え退散する。
さあ、上りもあと少し。緩い上りを少し上るとピークに着いた。
標高が約400mとサイクリングにしては低いが、今回の最高地点。
写真を撮り終えて、「わらびが生えてるんだー」とぼんやり見ていると発見してしまった。
「あれっ、出たばかりのがある!」
しばし、わらび取りの時間となる。
真夏という時期はずれなのに、結構収穫できた。
気を良くして下り始める。
しばらくは舗装道路が続き、送電線敷を横断するときに景色が開けたので、写真を撮ろうとブレーキをかける。
前輪の方向から「ガチャッ」という音。
石か何かを跳ねたかな。そんな音だ。
止まって写真を撮る。霞がかかってきたのが残念。
ほどなくダートの路面に変わる。
ダートの区間は数百mだとわかっているので、自転車から下りて押していく。
押していると前輪のリムの中でチャランチャラン音がするのに気づく。
なんだろう?
止まってホイールをカラ回ししてみたら、リムがブレーキシューに接触して止まってしまった。
止まった場所を覗く。
はぁー、やっちゃった・・・。スポークが切れてる・・・。
さっき石を跳ねたと思った時に切れたんだ。
これは初体験だ。
このホイール、完組のカンパZONDAだが、どう処置すればいいんだ?
とりあえず、そのまま押していき、舗装に変わったところから乗ってみる。
フロントブレーキはクイックを開放したので、リムがブレーキシューに干渉することはなく、普通に走っていける。
でも、ここから家まで80kmぐらいあるが、大丈夫なのかなぁ・・・。
フロントブレーキはできるだけ使わないようにして、行けるとこまで行ってみよう。
国道231号は、ドライブの車が多いし道路の左側が結構荒れていて、結構気を遣う。
海に向かって下って行く。
少し行くと道の駅の道標が見えてきた。
とりあえず休んでいこう。
着いてみると、すごい人。
イベントが開催されているみたいで、猿回しのお猿さんもいた。
すごく暑いので、こういう時はソフトクリームだ。
ジャーン
ん~、400円でこれっぽっち?
クリームの舌触りは京極町の噴きだし公園で食べた山中牧場のソフトに似ていてまあ美味しいが、ちょっと残念なソフトだ。
コーンが良くないのかなぁ。これだとクリームをあまり盛れない。
盛り方もちょっと微妙。
気を取り直して先に進む。
下ったところのセイコーマートで濃茶を買って、望来を目指す。
国道から右に分かれ、望来の展望箇所に到着。
車で何度か来たことがあるが、自転車で来てみたかった。
小麦が色づいていて、まさにベストな時期と言える。
隣のベンチに座ってた中年男性の政治談議(蓮舫がどうとか)が耳障りだったけど・・・。
ここを過ぎると下り坂になり、ふたたび国道に戻る。
最短で帰るにはこのまま国道経由がいいが、ホイールは現時点では大丈夫そうだし、この先は見所はないし、交通量の多い国道はうんざりなので、予定した当別方面に向かう。
道道は静かで走りやすい。こっちを選択してよかった。
水田地帯で景色もいいし。
緩いアップダウンを繰り返すと、当別町のカントリーサインと再会。
これで上り坂も終わりだろう。
快調に進むと小麦畑が現れた。
収穫前の小麦畑は、やはりきれいだなぁ。
当別町の街に入ると、目的地の「だんだん」はすぐだが、全身が汗でべたついてお店で食事をする気になれない。
腹もそれほど減っているわけでないし、こんど秋になったら来ることにしよう。
さあ、ここからはどう帰るか?
あらかじめ設定したコースとは別に札幌に向かう道があり、見比べているとこっちのコースの方が近そうに見えたので、国道275号に入らず右手に向かう道道に入る。
このルートだと、ちょうど道の駅も通るし、気が向けば寄っていこう。
分岐点に来た。近道に見える当別川沿いの道を選択。
結構いい景色だ。
当別川沿いの道は最終的には国道275号に合流する。
路面は滑らかだし道路も広いので走りやすいが、交通量が多くて気が疲れる。
体力もだいぶ消耗してきた。
道の駅が近づくと、駐車場には車がいっぱい見える。
今回はパスしよう。
気落ちしたが、景色が癒してくれる。
学園都市線の線路が見える。
石狩川を渡る。JRの鉄橋は長い!
石狩川を渡った後は、グーグルマップで最短コースを検索する。
チョコレート専門店で有名なロイズの前を通る。
この辺りまで来ると喉もカラカラで、コンビニがあれば止まろうと思うが全然現れない。
モエレ沼公園を通過し豊平川に出る。
高速道路をくぐった辺りまで来ると、喉の渇きのためなのかエネルギー不足のためなのか集中力が欠け始め、そろそろ限界を感じる。
広いところで立ち止まって、セイコーマートを検索する。
近くにあった!
再度国道275号に入ると看板が見えた!
まずは濃茶、そしてアイスバー。
セイコーマートはアイスバーのラインナップがすごくて目移りしてしまう。
セイコーマートを検索したのもそうした理由だ。
北海道と言えば、これでしょう。伝助スイカ!
果汁が18%も入っていて、すごいスイカの風味!
そして、濃茶600mlの一気飲み!
あー生き返ったー。
あとは豊平川に戻りしばらく河川敷を走った後、南7条、南9条経由で無事帰宅。
いやー良く走ったなぁ。まだこんな体力があったんだ。
家の近所まできたところでハムストリングスが攣って焦ったが、ホイールももってくれたし、良かった良かった。
帰ってから調べたら、ZONDAもスポーク交換はできるみたいで安心した。
しばらくは天気は悪そうだし、スペアホイールはあるので、じっくり修理しよう。