札幌に転勤してきてから最初のサイクリング。
土曜日は南風が入ってきた影響なのか塵か水蒸気で山が白っぽくなっていたが、夕方には風向きが変わり山がくっきり見えるようになった。
日曜日起きると、空気がクリアーで雲が多い晴れ。
天気は徐々に良くなるだろうと期待して、8時40分ごろに出発する。
今回のコースは近場。
地図を確認しながら天狗山に向かう。
天狗山の標識に従って右折する。
と、向こうの方では一気に勾配が上がっているではないか。
急坂は立ち漕ぎでいなし、天狗山のスキー場に到着。
この時点では、道を間違ったことに全く気付いていない。
上っていく道に入った途端、絶句。
「あ~、天狗山に上る道はダートだったんだ。」
と思って地図を確認したら、間違っていることに気づく。
天狗山の標識に従ったのが間違いだった。
標識の「天狗山」はスキー場を示していたようだ。
地図を確認すると、来た道を戻らなくても予定したコースに復帰できることがわかり、ホッとする。
進むべきルートは、余市方面に抜ける道道だった。
峠まで行ったところが天狗山との分岐点。
天狗山山頂に向かう車は少なく、静かな道を淡々と上る。
いったん下る区間があったあと上っている途中にハプニング発生。
道の左側に大きくなったウドを見つけたので目で追いかけていたら、何かが肩付近にぶつかった。
感じとしては、クワガタムシの雌ぐらいの大きさの昆虫。
Tシャツの袖には、なんとセミが止まっていた。
カメラを構えても逃げない。なかなか肝の座ったセミだ。
セミが止まったまま走りを再開する。
今度は、路上に止まっていた茶色い鳥が目の前で飛び立った。
真下で羽根を広げた姿を見たが、結構デカい。
タカか?と思ったが、帰って調べたら尾っぽの形がトンビだった。
残念。
そんなこともあり、飽きることなく、大きく苦しむことなく、頂上の駐車場に到着。
ロープウェイに乗って上がってきた観光客とすれ違ったが、どうも東洋系の外国人だ。
小樽の町
これから行くオタモイと赤岩方面
天気は全然晴れてくれず、ここからの下りは寒いので、長袖のTシャツを着て下って行く。
国道5号に出ると小樽方面に戻る。
地図を確認するために止まると、植込みにスズランが植えられてあった。
次はオタモイ海岸。
分岐点を少し行き過ぎたが、予定した地点に到着。
振り返ると、さっき上った天狗山には雲がかかっていた。
もうちょっと遅れていたら、頂上からの景色を楽しめないところだった。
崖っぷちまで出て、海を眺める。
東側には青空が少し出ている。このまま晴れてくれないかなぁ。
一通り景色を楽しんだ後は、次の目的地である赤岩山に向かう。
道路沿いに違和感のある光景が現れた。
雪捨て場?6月中旬というのにたっぷり残っている。
赤岩への分岐点付近にファミマがあったので、ちょうど腹も減っていたし、おにぎりと菓子パンを買っていく。
赤岩山で食べることにしよう。
舗装路が切れたところからは、結構急勾配のダートで結構苦しむ。
駐車場に到着。
赤岩山に向かう道のゲートの向こう側は舗装路なので、安心する。
自転車くぐらせて上り始めると、200mごとに距離表示があったが、50mも行かないうちにダートに変わってしまった。
勾配も急になり、400mまで行ったところで諦めた。
あと1613mは、ちょっと無理。
どうせ展望は効かないだろうから、未練はない。
さっさと戻り、ゲートよりも少し奥の駐車場に行くと、ヘルメットや岩登りのギヤをジャラジャラぶら下げた人たちがミーティングをしていた。
黙って通過しようとしたら挨拶してくれたので、挨拶を返す。
ダートの車道の終点手前で乗って上れなくなり、しばらく押した後、終点に到着。
たくさんのお地蔵さんに見守られている。
崖に沿った歩道をしばらく進むが、あちこちに崖側に下る踏み跡がある。
景色のいいところでしばしば立ち止まる。
岩峰のピーク付近に小さな広場があったので、ここで昼食にする。
上る予定だった赤岩山
ちょうど、手前の岩峰からクライムダウンする人が見えた。
来た道を戻りながら、いい景色を探す。
ボルトが打たれた岩を見つけた。ぺツルだったかな?
年代物のRCC型?も発見。この型は40年前ぐらいに主流だったものじゃないかな。
自転車をデポした地点に戻り、サイコンを見てみたら電源が落ちていた。
盗まれないようナップサックに入れて歩いていたので、誤作動したのかな。
と思い、スイッチを入れたが、まもなくOFFになる。
あ~、距離や標高をとれなくなっちゃった。
後はほぼ平坦だし、まあいいか。
最後に祝津に向かう。
少し上りがあったが、ほどなくして展望台に到着。
鰊御殿が見える。
下赤岩山方面
見ているうちに、冷たい雨がポツポツ来始める。
まじぃ~。この寒さで雨は酷。
ここで、天気予報を確認すると曇り。現在の気温は15℃弱。
この後は、小雨が降ったりやんだりの繰り返し。
下りきったところが水族館と遊園地で、近くには番屋があった。
もう見るものはないので、体が冷えないよう気合を入れて走ろう。
小樽港まで来ると、埠頭に巨大な客船が停泊しているのが見えたので、埠頭に寄っていく。
船尾の部分はビルみたい。
ダイヤモンドプリンセス号だった。
これって、新型コロナで有名なった豪華客船なのか?
前の方に行ってみる。
こんなデカイ物体が水の上に浮かんでいるのは不思議としか思えない。
写真を撮っている間も、東洋系の外国人がウロウロしていたので、さっき天狗山で見た人たちは、これに乗ってきたのかな。
見ている間も小雨が降っていて、この先が心配だったが、一生懸命に漕ぐうちに張碓に向かうダラダラ上り坂で雨がやみ、トンネル入り口に到着。
ここで最後のおにぎりを食べ、走りを再開する。
この後は雨には降られず、札幌に向かうにつれ天気が徐々に回復する。
家に着くころには晴れ間も出てきて、なんか残念な気分になってしまった。
これを書いている月曜日は終日スカッとした晴れで、なおさら残念だ。
今度は青い海を見たい。
走行距離:約80km、経過時間:約7時間、獲得標高:約1,400m、AVE:15.45km(下赤岩付近まで)