純粋な登山をしたのは久し振り。
福岡に居た時は、サイクリングやランニングのついでに行ったものばかりだったから。
今回は、札幌に来てから知り合いになった方の勧めで空沼岳に登ってきた。
登山口の手前までは車で乗り入れる。
空沼橋というところから入山する。
15分ほど林道を歩くと、登山道が始まる地点に到着。
北海道ならではの沢の風景
沢を渡って、いよいよ登山開始。
広い尾根に上がると、いろんな樹種が混じる天然林。
登山道沿いに大きなエゾマツがあった。
小さな池があり、そこで変わったものを見つけた。
池の真ん中に苔むした岩があり、そこから小さな木が立ち上がっているのだ。
この葉っぱはミズバショウに似ているが、どうだろうか?
雪解け直後だから、可能性はあるんじゃないかな。
登山口から1時間15分ぐらいで万計沼の直下の滝まできた。
滝の上は、せせらぎになっていて、その先には・・・。
万計沼だ。すごい風景。絶景と言えるかな。
万計沼のほとりに立つ万計山荘は、今日が山荘開き。
網走北見方面でライブ活動をされているグループの方々が毎年来られているそうだ。
南米の音楽を楽しむことができた。
1時間ほどの休憩となり、疲労も回復。
次は空沼岳を目指して、ピッチを上げる。
根上がりした大木。おそらく株か何かの上に芽生えた木が成長したのだろう。
高度を上げると、札幌の町が見えてきた。
真簾沼に到着。ここも、いい風景だ。
さらに高度を上げる。カバ類の新緑が始まったばかり。
ツツジの花だ。
大きなハチが蜜を吸いに来ていた。
残雪が現れた。北海道に来たと実感する。
札幌岳から空沼岳にかけての稜線に出ると、すごい風景が待っていた。
新緑の樹海の先には、札幌の町。
左に視線を振ると残雪をかぶった山。札幌市最高峰の余市岳の辺りかな?
上の方から人の声が聞こえ始めたと思ったら、ハイマツ帯に突入。
ハイマツを見るのは何年振りだろう?
すぐに頂上に到着。
後ろ側は、漁岳。こちら側は深い山。
遠くの雲をかぶった三角の山は羊蹄山かな?他の登山客が言っていた。
眼下には赤いものが見える。万計山荘の屋根だろう。
頂上にあったダケカンバの葉っぱ。
漁岳の左の方に、雲海のようなものが見えるので、見えるところまで寄ってみた。
上の画像の右端の山は恵庭岳だと思うので、雲海のようなものは支笏湖だろう。
まさか、支笏湖が見えるとは思いもしなかった。
朝作ったおにぎりを3個食べ終わる頃には景色を十分堪能できた。
来た道を戻る。
1時間足らずで万計沼まで戻ってきた。
せせらぎ沿いの道から後半は始まる。
急ピッチで下り、1時間余りで登山口まで下ることができた。
ただ、疲れもあり、途中、濡れた石か木に脚を取られて転びそうになったが、目の前に平らな大きな岩があり、手を突っ張って何とか転倒を免れた。
下り道なので念のため皮の手袋をはめていて助かった。
していなかったら、ケガをしていたかもしれない。
車のデポ地点の空沼橋。

自分が産まれた時に竣工したものだった。なんか、不思議な縁を感じる。
弾丸登山だったが天候に恵まれてよかった。
来週末の天気が良ければ、サイクリングに出かけようかな。