福岡では、予想を上回る3年間生活し、今度の4月1日付けで転勤することになった。

日曜日は高気圧に覆われる晴天の予報だったので、引っ越し作業を始める前に、福岡でのサイクリングの締めくくりをしておきたい。

行先は、奥八女や奥日田の山深い地域か、棚田か、どっちにするか迷ったが、棚田を選択した。

当初予定したコースどおりにいかず結構苦労したが、予定どおり、思い出深い2つの棚田には行ってくることができた。

久し振りの100km超のコース。


西鉄天神発7:00の特急に乗車するため、朝6時15分に家を出発する。

ホームに発車10分前ぐらいに上がると、「あれっ、クロスシートの車両じゃない!」。

各停に使わる車両だと思っていた。
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先頭車両はガラガラだったから、まあいいか。

今回は、花畑駅がスタート地点。
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初めの目的地は、八女中央大茶園。

スタートしてほどなく国道3号を横断する。

アプローチは国道3号ではなかったと思っていたが、気になってスマホでライドウィズGPSを確認したら正解は国道3号だったので、すぐにリカバリーできた。

その後は国道3号から県道に入るつもりだったが、それも忘れていた。

八女の市街地まで来たところでスマホを確認したら間違いに気が付く。

でも、これも大した間違いではない。

八女に入ったので大茶園には案内標識があるだろうと安心して道なりに進む。

しかし気づいたときには予定していた右折箇所を結構通り過ぎていた。

しばらく考えた末、大茶園から下りてくるルートに設定していた、裏側のルートから行くことにする。

スマホを見ながら慎重に進み、間違わず右折することができた。

すぐに分岐があったが、看板に廃棄物処理場とか書かれているのが目に入る。
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それで左側の道を進んでしまった。

走りやすい道を上がっていくと、畜産関係の敷地に出てしまう。

ほかに道がないか探したが、あきらめてさっきの分岐点に戻る。

再び淡々と上ると、今度も鶏舎があるところに出た。

スマホを確認すると、鶏舎の脇に道があるようなので地図に従い進む。
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道は未舗装。
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上りが終わったところで視界が開けた。
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これはまずいなぁ。

右の建物は牛舎で、目の前の道は私道のようだったが、丘の上にオートバイが走っているのが見えたので、目の前の道を通らせてもらい、何とか細い舗装路に出た。

その舗装路も私道には変わりないと思うけど。

八女市が一望できる。
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展望所が間近に見える。
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展望所からは、圧巻の風景。
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この風景は一見の価値がある。

展望所を後にし、さっき通った尾根上の道をたどった後、地形図に出ている茶畑の縁を通る道を進むことにする。

大茶園の後ろ側の風景
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茶畑の縁の道を見つけ進むが、結局、途中で廃道になっていた。
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残念。

結局、牧草地の踏み跡をたどり、さっきの牛舎の前に出た上で、来た道を戻る。

県道に戻ると、しばらく道に迷うところはない。

上陽町に入るところに、星野川に架かる石橋があるので写真を撮っていく。

大瀬橋
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この後、セブンで補給食を買い、次は2連の寄口橋。
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すぐ上流には桜の木が植えられていて、満開の時には景色を楽しめそう。
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開花が進む木もあった。
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さらに上流に進むと、洗玉眼鏡橋。アーチが結構大きい立派な石橋だ。
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ここを過ぎると次の棚田まで見どころはない。

と思っていたら、また石橋があった。
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しかし、予定していた棚田に分かれる分岐になかなか着かない。

はっきりした分岐点に出たところで、地図を確認してみたら、全然違うところに出ていて、左折すべき分岐点を10kmも通り過ぎていた。

予定していた棚田は、広内・石原地区の棚田だが、この棚田はおまけとして設定していたものだ。

メインは、うきは市のつづら棚田と東峰村の竹地区の棚田。

広内・石原地区の棚田を取りやめても、鈴ノ耳納という山の近くを越える林道を使えば、龍河内渓谷上流の平山に出て、つづら棚田には行くことができる。

しかし、この龍河内渓谷、前回通った時にすごくいい渓谷だったが下りに使ったので風景をよく楽しめず、次来るときは上りで使いたいと思っていた。

う~ん、悩ましい。

来た道を10km戻るのはどうしても気が進まないので、意を決して鈴ノ耳納越えをすることに決めた。途中に不動滝という滝があり、楽しめるだろう。

それにしてもこの林道、結構急峻で高度を稼ぐが、果たして脚は持つんかいな?

林道の入り口に到着。滝の脇という集落。さぞかし立派な滝があるのだろう。
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結構手ごわそうだなぁ。
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すぐに道は急峻になり、ほとんど立ち漕ぎになる。

選択に迷う分岐点が2か所あるが道なりに進む。

途中、さっき抜かされたオートバイが下ってきた。

これは、まずい展開じゃないか?

不動滝に到着すると、舗装路はそこで終わっていた。ガーン。
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とりあえず滝見物と腹ごしらえ。

不動滝。写真にすると小さく見えるが結構立派な滝。
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滝行にもって来いといった感じ。

そして、道に座り込んで、おにぎりとアンパンを食べながら地図をチェックする。

スマホの地図を開こうとすると、残念ながら圏外。ガーン。

でも幸い、さっき開いたときのデータを見つけることができた。
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これで、一安心。

通過した分岐点に戻る。
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堰堤のあるところまで少し下った後、また激坂が再開する。

時々止まって心拍を落ち着かせつつ、休み休み上る。

ようやく分岐点に出た。
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ここは、この道でなく右に向かうのが正解だが、間違った思い込みで左を選択してしまう。

ほどなく、伐開されたビューポイントに出た。
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あ~、これこれ。やっと報われた~。
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この奥八女の風景を見たかったんだ~。

道を間違ったが、吉と出た。

間違ってよかったと胸を張って言える。

この後さらに進むと道が下りはじめ、不安に襲われる。

今日は何回も道を間違ってるからなぁ・・・

不安は的中。
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地図の上の方に進むべきところ、左に行ってしまった。

まあ、道を間違わなければこの風景には出会えなかったので、良しとしよう。

さっきの分岐に戻り正解の道を進むとすぐに峠となり下り始める。

こちらは緩傾斜で景色も穏やか。
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ここも、棚田のある集落だったのかな?
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つづら棚田に向かう分岐に到着。
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ここは見覚えがあるので、通り過ぎなかった。

ここからの上りも穏やかで、さっきの急峻な林道とは様相が違う。

うきは市に入ったところ。
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立派な人工林の中を下って行くと、またもや見覚えのある分岐点。
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さあ、つづら棚田を見に行こう。

おっ、見えてきた。
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ここを過ぎると、想定していた方向と違う方に下って行くので地図を確認したら、また道を間違っていた。

さっき棚田を見下ろした箇所よりも戻ったところに分岐があった。
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ここも道を間違えなければ棚田を見下ろすポイントには行けなかったので良しとしよう。

棚田に突入。
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左に視線を振ると、なんか看板が立っている。
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ズームにすると、お雛様だった。
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つづら棚田も、これでおしまい。
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川沿いの集落は、春爛漫の様相。ハクモクレンか、それとも、コブシか?
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ダム湖に出ると、今度は満開の桜。
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国道まで下ると、あらかじめ調べておいたセブンでお茶とおにぎりと唐揚げ棒を買い、腹ごしらえをしていく。

さあ、次は東峰村の竹地区の棚田。これも手ごわいぞ~。

筑後川沿いの道に出る。夜明けダム。
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日田彦山線の線路とトンネル。いい撮影ポイントじゃないかなぁ。
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夜明で国道211号に左折し北上する。

途中、緑がすごく鮮やかな畑があった。麦畑かな?
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単調に道を進むと、川の堤防上に道らしきものがあるが、何か違和感を感じた。

よく見ると、この道を跨ぐ鉄道のガーダー橋が見える。BRTの軌道なのか?
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確か、ネットのニュースでは、BRTの専用軌道は英彦山駅から筑前岩屋駅の間だとされ残念に思っていたが、それが打ち消された格好だ。

やはり間違いない。アーチ橋の上も整備中だ。
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たとえBRTの車両だったとしても、橋を渡る車両を見たかったなぁ。

筑前岩屋駅に到着。
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ホームは撤去されていた。英彦山駅側。
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夜明駅側
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さて、ここまで来ると、棚田は目と鼻の先。

竹地区の棚田に突入。
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展望台より。
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展望台を後にし、時折振り返りながら進んでいく。
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棚田のエリアを過ぎると、道は巻くように上がっていく。

だいぶ上の方に見えていた伐開地まで来ると、絶景が待っていた。
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3年前に来たときは伐採されていなかったので、こんな景色を見ることはできなかった。

ほどなくして斫石峠に到着。
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ここまで来ると、あとは下るだけ。

こちら側も、BRTの軌道が整備中。
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英彦山駅を過ぎると、添田駅は経由せず、川崎町を経由して田川後藤寺駅に向かう。

こちらの道の方がアップダウンがないし、交通量も少なく快適。

振り返ると英彦山が見える。
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この後は、田川後藤寺駅17時48分発の列車を目指し、ひたすらペダルをこぐ。

ゴールに到着。出発時間には結構余裕がある。
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新飯塚駅までは、短いがディーゼル車に乗ることができる。

これも乗り納めとして、楽しみにしていたのだ。
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あ~、今回も楽しめた。

久し振りのサイクリングで100km超だったが、脚がもってくれてよかった。

福岡県でのいい思い出になる。


走行距離:124.48km、経過時間:9時間36分、AVE:18.47km/h、グロス:13.0km/h、獲得標高:2,016m