今日の水泳練習では、目からウロコと言えるような出来事があった。

誤りに気づかせてもらったおかげで、考えを180度変えることになった。

福岡に来てからは、週1の水泳練習は、必ず、ビート板なしのキックから始めることにしている。

現在気を付けている主な点は、①アップキックとダウンキックを均等にすること、②脚を浮き上げるために頭を下げること、だ。

この②の方が間違っていた。

初心者のうちはこれでも良かったのかもしれないが、キックのドリルを3年近くやってきた結果、フラットな姿勢づくりがだいたいできるようなった今では、もはや間違いになっていたみたいた。

それに気づかせてくれたのが、プールで声をかけてくれた女性。

自分より少し年上と思われるが、泳ぐフォームがきれいでキックも良く進むので、多分競技経験者だろう。

エンドで息を整えていると、その女性が、

「泳いでいるときどこを見ていますか?」と。

初めは経験者と気づかなかったので、僕は、

「真下を見ています」と。

すると女性は、「頭をもう少し上げて、前の方を見た方がいい」と。

僕は心の中で、「頭を上げたら脚が沈むんじゃないの?」と反論する。

続けて女性が、「頭が水没して足が上がり過ぎているから、息継ぎで頭を上げて脚が下がる」と。

これは意表を突かれた。

今まで、脚が沈まないよう頭を下げることばかり気を付けていたからだ。

話していて競技経験者だと気付いたので、このアドバイスを素直に受け入れることにした。

予定の10本を終えたばかりのタイミングだったが、疑心暗鬼になりながら、頭を上げ気味にして追加で2本やってみたらこれがいい感じ。

今までは、ドリルの時の息継ぎは溺れそうな状態でやっていたが、頭の位置を少し上げたら、横を向くだけでできるようになり、「え~、今までの苦しみは何だったのぉ~」っていう感じ。

この後、サイドキックのドリルをはさみ、その後6ビートで頭の位置に気を付けて泳いでみた。

視線を前方数mにして、おでこに水面が来るように意識して泳いだら、これがいい感じで、アドバイスしてくれた女性が拍手して褒めてくれた。

水泳で褒められることはないので、すごくうれしい。

その後、2ビートでも同様に視線と頭の位置に気を付けつつ、下半身の姿勢づくり(グライド時に下腹部を引っ込めて股関節前部を伸ばす)も意識したことにより、滑るように進む感覚。

これは気持ちよかった。

視線と頭の位置は、備忘録にしっかりと書いておこう。