学生時代から、とにかく股関節が硬かった。

若い頃には岩登りのフリークライミングに熱中した時期もあったが、股関節が硬いと岩から身体が離れやすく、そこで限界を感じていた。

立位体前屈や伏臥上体反らしでは、高い柔軟性を誇っていたのに。

社会人になってからは、スポーツはマラソン主体になったが、ランニングには柔軟性はあまり関係ないのでストレッチにも真剣に取り組まなかった。

しかし、30歳代頃から練習を増やすとふくらはぎやアキレス腱が故障になりがちで、走力は低下傾向になったが、故障期間に一念発起して始めた苦手なクロールを克服できたいい効果もあった。

ここ数年、フルマラソンで、かつての輝きを取り戻したくてフォームの改良に試行錯誤しているが、そこで行きついたのが股関節の柔軟性。

と言っても開脚の柔軟性でなく、大腿の内旋。

脚が故障がちなのも、股関節の硬さからくる、O脚+ガニ股が原因かと。

よくよく考えると、自分の脚は内旋しにくい脚だった。

これに気付いたのが、おそらく1~2年前。

O脚改善のストレッチをしたりして、大腿が徐々に内旋し易くなり、当初は女の子座りをしようとしても尻が床から10cmぐらい浮いていたが、今では完全ではないが尻が床に着くようになった。

その効果を実感しているのがランニングとクロールのバタ足。

ランニングでは、あまり意識しなくても、逆ハの字でなく平行着地できるようになってきた。

また、これは勘だが、ハムストリングスや大殿筋を動員しやすくなっているようにも思う。

今日の練習でも、大臀筋が結構疲れた。

速い人ほどハムストリングスが発達していると言われているので、内旋しやすい脚で走力アップが図れればいいなあ。

クロールのバタ足では、セオリーの内股気味にするとされているのが自然とできるようになってきたし、大腿の旋回で足の甲の向きが自然といい方向に決まるようになったと思う。

バタ足での進みが良くなったと感じるから。

水泳の教本で大腿の内旋に触れているのには出会ったことはないが、大腿の内旋は大事なことだと思う。

女の子座りは、地味に効くと思う。