いまさらにして、思い知らされた。クロールの軸足の重要性。
クロールの練習を開始したのが、約10年前。
ランニングでの脚のケガがきっかけだ。
クロールは学生時代からずっと苦手だったので、初めのうちは、水泳の教本や雑誌の特集、さらにはYouTubeの動画などで、とにかく勉強した。
一番苦労したのが息継ぎだ。
子供の頃から水泳をやっている人は、息継ぎができない人の苦労なんて理解できないのだろう。
「パーッと吐いて、ハーと吸えばいい」とか書いてある本とかもあったが、それをやってもうまくいかないんだ。
結局、上半身に入っているあちこち力をできるだけ抜けば上手く換気ができるようになることがわかったが、この「力を抜く」こと自体も、水の上では難しい。
クロールだとローリングで身体を傾けることもあり、平泳ぎと違ってとにかく息継ぎが難しい。
最近つまづいていたのが、サイドキックのドリルでの息継ぎ。
左右切り返しの時に息継ぎをするが、左側は大丈夫なのに、右側はなぜか水没してしまう。
肺の中の空気の量が足りないのかとも思ったが、左右の動作を比べてみて、ようやく原因がわかった。
右側で息継ぎをするときに、軸足となる左脚が、反っていたのか折れていたのかわからないが、斜め向いていたようだ。
そこで、右側に息継ぎをするとき、左脚を真直ぐにして進行方向と平行になるよう注意したら、くるんと切り返しができて身体が水没しなくなった。
これは目からウロコだ。
板なしでのキックのドリルの時、左側の息継ぎはスムーズなのに、右側はいい時もあるがだいたい良くないので、今回の発見で改善されるだろう。
また、6ビートの練習でも軸足に注意してみたら、だいぶスムーズになり、ストロークをゆっくりにしても、ちゃんと息継ぎができるようになった。
今回の発見は、キックのドリルでのことであり、やはり基礎から積み上げることが重要だと改めて思い知った。
サイドキックのドリルでも発見が多い。
最近は蹴り上げの重要性とやり方がわかってきたので、2ビートの時も、反り腰から来る腹落ちもしなくなったように思う。
キックでの推進力も増してきたし。
自分は一足飛びに2ビートから入ったが、本来はキックから地道に積み上げ、6ビートがある程度できるようになってから2ビートに移行した方が、「急がば回れ」でよかったのかもしれない。
最近の水泳練習では、いろいろと発見があったり考えさせられたり、興味が尽きない。