今日の練習では、大げさだが衝撃的な体験をした。
福岡に来てからの水泳練習のルーチーンは、まずは面かぶりキック(ビート板無し)10本、サイドキック4本、6ビートクロール6本を、いずれも25m単位で行っている。
ある方のブログで知った、「スーパーキック」をものにするためだ。
クロールはストロークが7割と言われるが、自分の体感ではキックの推進力が2割以下。
おそらくどこかに問題があると思っていたので、福岡に来てからは毎回キックのドリルをし、最近はドリルではだいぶ進むようになった。
でも、6ビートや2ビートに落とし込もうとすると、途端に上手くいかなくなるのだ。
今日は肌寒かったこともあり水泳練習は気が進まなかったので、無理しない程度に練習したのが良かったのだろう。
6ビートでもあまり疲れないように意識し、ローリングキックを心がけていたら、「あれっ」と思う瞬間があった。
足の甲で水を打つのではなく、足の甲に貼りついてしまった何かを水でこそげ落とすような気持で動作すると、足の甲前半分に感じる水圧がいつもより大きかったのだ。
「ああっ、これかもしれない!」
左足のキックは水圧を良く感じることができたが、右足ではイマイチ水を捉えきれない。
足の甲の面が真後ろでなく斜め向いていたためだ。
ここを修正すると、左右とも、水を良く捉えられるようになった。
ただ、これを2ビートに落とし込むにも工夫が要った。
キックのタイミングがずれると水を捉えられないのだ。
試行錯誤の結果、ローリングの返しの時に足の甲に水が当たりだしたとき、水圧を感じながらヒザを伸ばす動作を同期させる。
こうするとローリングで反転する勢いが足の甲に伝わって、自動的に足の甲が水を強く後ろに押し出すこととなる。
全身の動きは、まさに焼鳥串のような動作にになる。
このキックを上手く効かせることができると、あまり脚の筋肉のパワーを使わないみたいで、息継ぎの回数が減っても大丈夫だし、ストロークのテンポもゆっくりになった。
でも、それなりのスピードが出ている。
今までは、どちらかというと、進む→ブレーキ→進む、の繰り返しで間欠的な前進だったが、今回の泳ぎで連続的な前進に変わったような気がする。
2ビート100m5本も、月曜に比べたらだいぶ楽に感じた。
ただ問題は、一晩寝ると次の練習で動作を再現できなくなっていることが多いこと。
次回も一連の動作を再現できれば、水泳練習が楽しくなること間違いなし。
今日はいい練習になった。