先日の耶馬渓へのサイクリングでは、博多駅午前7時30分発の「にちりんシーガイア号」に乗車することにした。
ホームに上がってみると、期待とは裏腹に、小倉博多間の特急きらめき号に使われている車両だった。
ふと隣を見ると、トワイライトエクスプレスを連想させる、濃い深緑色の車両が止まっているではないか。
佐世保行きの特急みどり号だった。旧つばめ号の車両、乗りたかったなぁ。
にちりんシーガイア号に乗ってみると、木製の内装はなく、前回乗ったソニック号よりも安っぽく感じる。
また、自転車の置き場所に困るという問題にも直面した。
この編成は、車両の中央部に出入り口があるという特殊な仕様になっている。
デッキは、自転車を余裕で置けるほど広くはなく、また、ソニック号のような大型荷物を置くスペースもない。
車内を見渡すと、ちょうど先頭車両の最後尾の席が空いていたのでこの席をキープし、席の後ろに自転車を置くことにした。
ただ、問題がある。
小倉で進行方向が逆転するので、席を反転させると座るスペースがなくなってしまう。
一方、席を反転させないままにすると、あとから乗車する客と向かい合わせになってしまう。
どうしたものか。
しばらく様子を見て、小倉駅が近くなってから対応することにしよう。
乗車状況はというと、三連休の初日だが、グループで旅行しているという感じの乗客は見当たらない。
途中の停車駅から乗車する人も同様だ。
小倉駅に着くまでに窓際の席がすべて埋まる感じとなったが、逆に小倉駅で降りる人も多そうだ。
これなら、席を反転させなくても大丈夫か?
しかし、三連休の初日だし、GOTOトラベルが本格化しているので、そうは問屋が卸さなかった。
電車がホームに入っていくと、自由席の出入り口には新幹線からの乗り換え客と思われる人々が多数並んでいていて、これでは席を反転させないで乗車し続けることはできない。
しかたなく、席を反転させ、乗客がすべて着席したうえで、自転車をデッキまで運び、十分ではないが手すりに輪行袋をひもで固定した。
行橋までの1駅だけなので、乗客の通行や乗り降りには支障ないだろう。
ということで、無事、行橋駅まで自転車を運ぶことができた。
今度小倉方面に輪行するときは、ソニック号を選択するようにしよう。