この三連休、天気のいい日を狙って英彦山に上る予定だった。

しかし、よく考えると、紅葉のピークと重なる。

せっかくなので、三連休の初日に、前から暖めていた耶馬渓に行くことにした。

本来は小倉から走りたかったが、今回のコースでは距離が長くなりすぎるし、日田に向かうとしても交通の便が良くなく長時間の待ち時間が発生するおそれがある。

そこで、スタートを行橋にして、距離を短縮することにした。


午前7時30分発のにちりんシーガイア号に乗るため、5時20分起床で、6時45分に出発する。

行橋駅には、8時50分に到着し、9時10分ごろに出発する。
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行橋から中津は国道10号を走るが、見どころと言えば自衛隊の築城基地ぐらいか。

しかし、中津までの道のりを急いでいたため、その築城基地も気づかずに通過してしまった。

まあ、いいか。

豊前バイパスの、おそらく川を渡るため少し上ったところで、眺めが良くなった。
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右端には、前回上った求菩提山が見える。上った山が見えるのは嬉しい。

左から進行方向には、ピラミダルな山など険しそうな山が多い。
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耶馬渓のある山国川まできた。
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川下
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川上
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橋を渡ってすぐのセブンに寄って、今日の補給食とドリンクを買い、菓子パンだけ食べていく。

さらに、日差しが暖かくなり風向きも追い風になるので、ランニング用のタイツと長袖のTシャツを脱いで、レーパンと半そでTシャツという夏の装いになる。

予定した交差点で右折し、耶馬渓に向かう。

少し行くと、駅のホームの標識が現れた。
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この道を選択したのは、耶馬渓鉄道の軌道跡と思われたからだが、こういうサプライズは楽しい。

次の駅は、「まさか」だが、ひらがなではないだろうな。

進む道は、軌道跡とは思えないような普通の道路。
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次の駅、まさかに着いた。やはりこういう漢字を書くんだな。
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真坂駅跡を過ぎると、自転車と歩行者専用となる。
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青の洞門までは、軌道跡を楽しみながら走る。

紅葉真っ盛り。
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駅ではないが、軌道跡のいい雰囲気。
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トンネル区間だ。石やレンガ積みで作られていて味わいがある。
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青の洞門が近づくと急に開けた。
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集落を通過し左折したところが旧道で、進むと青の洞門だった。
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自転車を押しながら進んでいく。
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なかなか、楽しい。

核心部を通過した。
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競秀峰を眺めることのできる広場に出た。
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景色も楽しんだので、走りを再開する。

サイクリングロードに入るため橋を渡ると競秀峰の全貌が見えた。
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また、上流を見てみたら、石橋があるではないか。
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これは渡ってみないと。

羅漢寺橋という。大型車は通れないようだ。
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この記録を書くためにサイクリングの参考にしていたパンフレットを再確認したら、なんと下流には耶馬渓橋という日本一長い石橋があるとのこと。

青の洞門に行くときに国道から左折したが、耶馬渓橋は、ここを右折したところにある。

これはミスった。

気を取り直して対岸のサイクリングロードに入ろうとしたが、入り方わからずウロウロしていたら、地元の人が道を教えてくれた。

そこで見たきれいな風景。
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軌道跡に入りしばらく進んでいたが、いったん川の近くを進むようになる。

対岸には整然とした石堤。
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軌道跡に戻ると、黄色いモミジ。
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ホーム跡のある駅に着いた。
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いい雰囲気のところで写真を撮っていたら、後ろから声が。

ロード乗りの人だった。
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三連休の初日だからかレンタサイクルの家族連れと多くすれ違ったが、ロードに合うのは珍しい。

モミジがきれいなお屋敷。
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モミジのトンネル。
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紅葉を結構楽しむことができた。

第二山国橋まで来た。
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ここもパンフレットで紹介されていた。

この湾曲しているところが味がある。車窓からこの景色が見れたらもっと良かったのに。

向こう側からも。
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橋脚に新しいものがあるが、大水で流されたのだろうか。

役場支所の近くに緑と赤が混じるモミジがあった。
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この下の河川敷が舗装されたやたらと広い広場だったので、日当たりがいいし、ここで昼食のカツサンドを食べていく。

また、サイクリングロードは日陰も多いのでさすがに寒く感じ、長袖のTシャツを重ね着する。

対岸は急流の作用なのか、岸壁がえぐれている。
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第四山国橋は、真新しい。
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岩山が現れた。
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こんな岩山にお城があったとは。兵糧攻めされたらどうするんだろう?

中摩駅。珍しい地名だ。
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「なかま」と打つと、ちゃんと変換された。

ということは、珍しい地名ではないのか。

結構険しいところを通過する。
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写真を撮っていると、ロード乗りに遇う。

白地駅。民家の一部になっている。
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サイクリングロードも終わりに近い。遠くに見える高い山は、なんという山だろう?
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終点間際に、落差はそれほどでもないが、深そうな滝つぼのある滝があった。
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そして、終わりを迎えた。
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変わった橋が架かっていたので、渡っていく。
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この山国集落からは、国道212号を離れ英彦山野峠に向かう国道496号となる。
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シクロツーリストの496!

ところで、さっき遠くに見えた高い山が、対向車線の標識の下に見える。

ということは、英彦山か?

野峠に行く途中には、見どころが続けて二つある。

魔林峡と猿飛千壺峡。

まずは魔林峡。

峡谷に沿って歩道があったので、自転車を押して歩いていく。

廊下のような谷
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学生時代の頃ならよだれが出そう。こういう水泳突破の沢は好きだった。

モミジがきれい。
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まだ続く。
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起点部分に石橋がかかっている。
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石橋を渡ってみる。
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下流を振り返る。
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いや~、魅力的な沢だ。

猿飛千壺峡とは歩道でつながっている。
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うっとり。言葉を失う。
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猿飛千壺峡は、また違った様相。
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起点部
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沢を離れ、お店のある広場に出ると、人形がいっぱい。
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さっき下流から遠目に見たときは、ずいぶん人だかりができてるなぁと思っていたが、人形だったんだ。

いい加減な自分を認識してしまう。

さあ、ここからは最後の野峠への上りが控えている。

暗くなり始める17時には田川後藤寺駅に着きたいので、15時には峠に着きたい。

山国集落では予定どおりの13時だったので、順調にいけば15時には着けるかな。

さっきの魔林峡をサイズダウンしたような所があった。
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左に分かれる分岐点を過ぎたところ。
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広いところに出た。まさに秋、という風景。
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この辺りを過ぎると、道は谷筋を離れ勾配が強くなる。

モミジのきれいなところで一息入れる。
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景色を見ながら最後の補給食のおにぎりでチャージする。

ここを過ぎたところで、カーブに番号が振られていることに気づいたが、№27だった。

それが峠に向かってカウントダウンしていくが、勾配が落ち着いてきているしカーブも多いので、瞬く間に数字が減っていく。

一桁になったところで花が咲いていた。
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サザンカならこの時期に咲くが、椿のように見える。

椿は年が明けてからじゃなかったかなぁ。

野峠に到着。時刻はちょうど15時で、目標どおり。
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すぐ下には、№1の標識が見える。
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国道500号に突入。シクロ、ゴオー!
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しばらくは緩い上りが続く。

時折、右側の展望が良くなるが、どの辺りが見えているのはよくわからない。
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正面に鷹ノ巣山が見えてきた。
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先日行った望雲台から見た裏側だ。

鷹ノ巣山を回り込むと、またもや岩山が見えた。
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あっ、もしかして。

上の写真にも写っているが、この前に行った望雲台の柵が見える。
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断崖絶壁の頂端にある。景色がいいわけだ。

さらに行くと、また岩峰が現れた。英彦山の北岳の辺りか?
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県道451号との分岐まで来た。
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上りもほぼ終わり、下りになるとレーパンでは寒いので、タイツを履きフリースベストも着込んで下り始める。

右側の景色が見えそうで見えないのが続いたが、ようやく眺めがいい場所に出た。

前回も写真を撮った場所。
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この後も、木間越しに景色が見える程度。
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県道418号との分岐を過ぎると、ようやく展望が良くなる。
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英彦山が見える場所に出た。
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しかし、英彦山だと思っていたこの山は、帰ってきてからよく調べたら、どうも中津宮のあるピークのようだ。

左奥に見えるのが頂上付近ではないだろうか。

菩提樹の標識のところから、また大岩上の眺望箇所に行ってみる。
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ばーん!
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見晴らしがいいのはいいが、英彦山でないとわかると残念な写真だ。

ここを過ぎると、次の寄り道は道の駅。

今通ってきた国道500号は道幅が狭く、すれ違い停車の影響でいちいち止まるのが煩わしいので、英彦山神宮の入り口からは旧道を行ってみる。

道幅はさらに狭くなり車には全然合わなかったが、路面には落ち葉が多かったりと、新道であるバイパスの方が良かったかもしれない。

ほどなくすると新道に合流し道の駅に向かってスパートする。

道の駅では柚子胡椒と柿を買い、あとは帰るだけ。

添田には向かわず、少し戻って小さな丘を越え、県道417号で川崎町に向かう。

途中、英彦山が見えた。これで、表側と裏側と両方見たことになる。
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県道417号は交通量は少ないうえ上りが全くなく、いたってスムーズに走れるいい道。

川崎からは交通量が増えたが、田川後藤寺駅には薄暗くなった17時20分頃に到着。
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次が17時48分発なので、ちょうどいい時間。

新飯塚までは1両のみのディーゼル車。
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この時期のディーゼルは発車時のエンジンの駆動音に特徴があり心地よい。

新飯塚からは、快速電車。
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クロスシートで空いていたので、博多駅まで快適に帰ることができた。


走行距離:117.42km、経過時間:8時間12分45秒、AVE:21.5km/h、グロス:14.3km/h、獲得標高:1041m


さすがに120~130kmも走ったので疲れたが、平地で頑張った分、速度は速かった。