水、木、金は、しびれた。
金曜日の仕事を終えて、大げさだけど、精根尽き果てた状態。
失敗をしたという自覚はないのでホッとしているが、床についても、眠いのに興奮して寝付けない状態。
それでも深い眠りはあり、午前4時50分に起床できた。
今回のコースは行く前から魅力的だと思っていたので起きれたのだろう。
天気は、日曜日の方が穏やかに晴れると思うが、目いっぱい楽しむには、やはり土曜日。
というわけで、英彦山と求菩提山に行ってきた。
午前6時10分に家を出て、博多駅6時56発の直方行きに乗る。
田川後藤寺駅には8時18分に到着。
日田彦山線に平行する県道のコンビニで今日の補給食を買い、英彦山を目指す。
添田が近づくと、民家も少なくなってくる。
JRの跨線橋を渡るときに英彦山が間近にに見えたが雲が多い。
シャッターを切ってカメラをしまい始めたら、列車の音に気が付いた。
写真にはすでに写っていた。慌てて準備しなおしたが、ちょっと遅れた。
惜しい1枚だ。
添田駅を過ぎると、徐々に天気が良くなってくる。
大豆畑が、いい色合いになっている。休止中の日田彦山線(右端)は景色に同化している。
彦山駅を過ぎ、東峰村に向かう日田彦山線と分かれる箇所にアーチ橋がかかっている。
コンクリートのアーチだが、鉄筋でなく竹筋が使われているらしい。
ここから本格的な上りが始まる。
英彦山大権現との別れを過ぎると勾配も落ち着いてきて、走りやすくなる。
モミジの木が、上のほうだけ色づいている。
上るにつれ、紅葉に出くわす頻度が多くなってくる。
道路わきに広葉樹の大木が現れた。
一瞬ブナかと思って立ち止まったが、ちょっと違う。
足元を見てみると黄葉した葉っぱが落ちていた。ケヤキだ。
まだまだ修行が足りないなぁ。
県指定の天然記念物の菩提樹の標識があった。
歩道があり、直感でそんなに遠くないと思ったので行ってみる。
この先だと思われる。
終点に建物があり、大木が2本あった。
菩提樹は確か広葉樹だったと思うが自信がない。
右側は針葉樹でマツに似ているので左が菩提樹かと思うが、標識がなく、家に帰って調べた葉っぱとも違っているような気がする。
歩道を戻ると、途中で明るい雰囲気の場所があることに気づく(振り返ったところ)。
進んでみると大岩があり、空間が開いている。
岩の上に立つと、衝撃の光景。
英彦山とご対面!
雲が流れていたので、青空が来るのを待って写真を撮ったものだ。
後ろ側も展望が開けている。
だいぶ時間を使った。再スタート。
まもなく、英彦山側が伐採され眺望が効く箇所に出た。
さっきの大岩の上とあまり変わらないが、大岩の上では景色を独り占めできたので、良かったと思う。
この辺りから、眺めが良くなってくる。
福岡県立英彦山青年の家の敷地。結構紅葉している。
当初は、英彦山神宮の中宮に寄るつもりだったが、望雲台に行くことにしたのでパスする。
望雲台の入り口、高住神社に到着。
本殿の正面には、トチノキがあった。
ここで、英彦山に来た記念にしようとお守りなどを見ていたら、いいものを見つけた。
天狗のおみくじ。
足のところからおみくじを引き出す。
凶でなくてよかった。
正月は末吉だったので、一歩前進。
神社の横手から、英彦山に向かう登山道が始まる。
結構大きなスギの木がボンボン生えている。
最初の見どころ、逆鉾岩。ちょっとした岩壁になっている。
岩の下を通り上に行ってみて、逆鉾の意味が分かった。確かに鉾が立っている。
足元には、手の平の形をした黄葉した葉っぱ。
カエデよりも大きいので、もしかしてセン(ハリギリ)?
見上げると、通直ではないが枝下の高いセンの特徴だ。間違いないだろう。
英彦山と望雲台の別れまで来た。
しばらく行くと、すごいところに出た。
凹角になっていて、足場が刻まれ、太いステンレスの鎖がぶら下がっている。
先頭が少女で立ち往生し、お兄さんらしき人がサポートしていた。
見上げると青い空に黄葉。
この難所を通過すると、またもや鎖場。
これですんなりとは終わらない。
最後のクライマックス。
ここも足場が刻まれているので、クリートカバーを着けたビンディングシューズでも難なく上っていける。
上り切ると、そこはまさに修行場だった。
平らな足場は10cm幅ほどしかないので、常に支柱を持っていないと極めて危険。
でも、それゆえ、すごい絶景だ。
周防灘も見える。
眼下には、すごい樹海。
真下を見ると、スギの木がニョキニョキ立っている。
登山口の見取り図には、高さ130mとあった。
背後には、英彦山が見える。
先ほどの家族連れが順番にクライムダウンしている間に、絶景を見ながらフィッシュバーガーとおにぎりを平らげる。
来た道を戻るが、3つの難所は難なく通過できた。
下る途中、おもしろいものを見つけた。
岩の上に根差した樹。
下からも。
無事高住神社まで戻ってきてクリートカバーを外そうとしたら、片方がなくなっていた。
転びはしなかったが何度かスリップしたので、その時に外れたのだろう。
サイクリング再開。
国道500号、野峠の手前のトンネル。
広葉樹のトンネルが続く。
野峠に到着。
福岡県側に下っていく。
交通量は少ないが、時折すれ違う車があるので、注意して下る。
日向に出た。振り返ると三角の山。望雲台で正面にあった鷹ノ巣山だろうか?
さらに下り、途中から鉾立峠に行くため右折する。
だいぶ上ったところに、山砂の採取地と思われる箇所に出た。
振り返ると英彦山が見える。あのどこかに、さっき立っていたのだろう。
鉾立峠のトンネルを出たら、伐開地と遠くの景色が見える。
犬ヶ岳方面を時折見ながら下る。
谷間まで下った後そのまま下って行かず、求菩提山に上るため、二郎坊峠に向かう。
この峠道は、鉾立峠よりも上りが長い。
求菩提山が見えてきた。
峠に到着。
峠の真上に橋が架かっているので行ってみる。
豊前市方面は見えず、築上町方面は展望がある。
この峠からも尾根沿いに登山道があるが結構距離があるので、いったん下り駐車場に向かう道を進む。
結構急坂で、時折立漕ぎとなる。
一気に駐車場に着いた。
片方だけのクリートカバーは着けず、登山を始める。
ルートマップ
階段が始まった。
階段がいったん終わり、巻道を進む。
ここは森林セラピー基地のセラピーロードだ。
鳥居が現れ、また石段が始まる。
杉並木の中を上っていき、途中から巻道に変わる。
この先を右に曲がると石段となり、まもなく中宮に到着。
お参りをして、右手から上宮を目指す。
石段が、だんだん急になってくる。
この石段、一つ一つ運んで積んだと思われるが、気の遠くなる作業だったと思う。
さらに急になり、ようやく上宮に到着。
頂上を示す標柱などはなく、本殿裏の一番高い箇所で記念撮影。
クリートでの下りなので不安だったが、一応滑り止めが付いているので滑らず下っていけた。
ふたたび、サイクリング再開。
ここからはダウンヒルのみ。
谷間に出ると棚田のある集落の中を下って行く。
この道は犬ヶ岳などの長い裾野になっていて、追い風基調ということもあり、快適に距離を稼ぐ。
振り返ると、さっき上った求菩提山が見える。
実りの秋
犬ヶ岳から求菩提山の山並み
さらに下ると、周防灘が見え始めた。
ずうっとまっすぐに下り、踏切に出たところで、左側100mぐらいが宇島駅だった。
今日のゴール地点
ここからは、特急ソニック号で博多駅まで行き、いつものように自走で帰る。
走行距離:76.82km、経過時間:7時間56分、AVE:17.6km/h、グロス:9.7km/h、獲得標高:1500m(登山を含む)