ようやく梅雨が明けたので、気温は高いがサイクリングに出かけることにした。
折しも、宗像市で「アナゴちゃん祭り」が催されているので、目的地は宗像大社。
昨日は夜なべをして疲れがあるので朝は普通に起きて、出発は午前9時。
宗像の神湊から大島行の13時50分発のフェリーに乗る予定だが、4時間近くあるので大丈夫だろう。
まずは福岡市内を脱出するため幹線道路を進む。
湿気がましになったのか、暑いけど不快ではない。
R3号線を走っている時にR495の標識に気づいていたが、そっちじゃないだろうとR3を走り続ける。
しかし、道が長い上りになり始めたので、不安になり確認すると、R495が正解だった。
すぐに左折してリカバリーする。
ちょうどセブンがあったので、ドリンクと菓子パン1個を買っていく。
R495に出る手前で踏切停車。
R495は基本退屈な道で、福津市に入ってから、ようやく海岸線沿いの道に出ることができた。
福津海浜公園で休憩し、補給食の菓子パンを食べていく。
津屋崎付近の防風林
この辺は松林が多いが、この付近はクロマツとクスノキのミックスとなっている。
クスノキに潮風に対する耐性があるのは知らなかった。
海岸沿いの道は気持ちがいい。
県道を離れ、津屋崎の丘陵地帯に向かう。
津屋崎のヨットハーバー
鬱蒼とした林の中を通る舗装路を上っていく。
坂のピークまで上ったが、あいにく海が見えない。
しばらく下ると、カーブの先に海が見えた。
ちょうど木がないポイントがあった。
静かな海だ。
太い道路を離れ、海岸沿いの細い道に入っていくと、恋の浦海岸に出る。
突如、すごくきれいなビーチに出た。隠れた存在でビーチの穴場だ。
細い舗装路をさらに進む。
舗装路が終わり砂利道に入っていく。
上りが終わるところで、頭上に舗装路と思われる高架が現れた。
事前に引いたルートでは、あの道を通るはずだが、入口はなさそうだ。
帰宅して調べると、この地点の手前から左に分かれる道があり、そこからこの道に上がれそうだった。
高架をくぐりさらに進むと、車が走行できる道が終わってしまう。
この先は海岸。
少し偵察すると、すぐ右側に歩道と思われる道がある。
歩道がずっと続いていたので、自転車を押して進むことにした。
この判断は失敗で、戻るべきだった。
直ぐ近くに改造車のような爆音が聞こえていたので、すぐに脱出できるだろうと軽く考えたのが災いした。
この後悲劇に見舞われることになるのだ。
助かったーと思ったが、すぐに落胆に変わる。
トンネルを抜けても車道に上がる歩道がないではないか。
今たどっている山道には土地の所有者の境界を示す杭がところどころに埋設されていたので、いずれはどこかに出るだろうと思って進む。
途中でたまりかねて、左側の斜面を上がってみたが、そこに車道はなかった・・・。
再び谷筋の山道に戻り、泥に足を取られたりブッシュに捕まったりしながら進む。
ようやく砂浜の海岸が見えてきてホッとする。
プライベートビーチのような静かな砂浜。
車が入って来れないので、一組の家族しかいなかった。
足がドロドロになったので、海に入って洗っていく。
冷たいのを期待したが、結構ぬるい。
ここからは細い砂利道を進み低い丘を越えると、ようやく広い道路に出た。
すぐ右側には当初通る予定だった道の出口が見える。
行ってみたらオフロードバイクのモトクロス場だったようだ。
なるほど、エンジンの爆音が聞こえたわけだ。
結構時間をロスした。
計画では、宗像大社の辺津宮に参拝した後、江口という地名の箇所で、アナゴの刺身など昼食を食べるつもりだったが、無理っぽい。
とりあえず、最短ルートで辺津宮に向かうことにする。
辺津宮に到着すると幸い参道が短かったので、参拝にはそれほど時間がかからなそうだ。
奥が辺津宮。
参拝を終えると、R495に面したローソンで1リッターのお茶を買い、神湊の港に急ぐ。
港に到着。
車が乗船する前に乗船する。
自転車は手すりのようなパイプに引っ掛けるだけ。
神湊は漁船などの出入りが結構ある。
フェリーからの景色は最高。
大島港には14時20分に到着。
帰りのフェリーは16時20分発なので、ゆっくりはしていられない。
大島でのルート
まずは、宗像大社の中津宮に向かう。
左側に流れている小川が「天の川」という名称で、声をかけてくれた地元の人(ガイド?)の話では、ここが元祖、天の川だそうだ。
この先に「天の真名井」と呼ばれる名水があるということなので楽しみだ。
中津宮
本殿
本殿に参拝した後、左手の小道を下っていくと「天の真名井」があった。
湧き水なので、すごく冷たくておいしい。
がぶ飲みすると、喉の渇きも収まった。
水は岩の間から出ているので、正真正銘の湧き水だ。
空になったボトルに入れていく。
名水だそうなので、家に帰ったら、これでコーヒーを入れよう(結局、家で真水で飲んだ)。
本殿からの石段の参道からの風景が、また格別。
海に面した高台なのだ。
さて、この後は、しっかりと上りがある。
標高107mのホトロセ峠を過ぎると、いったん下る。
海が見えてきた。
海抜0mまで一旦下り、再び上る。
上る途中で視界が開けた。
この雰囲気、北海道のオロロンラインの厚田辺りに似ている気がする。
独特の青さできれいだ。
十字路に出ると右折する。
パンフによれば右折した先は御嶽山の頂上で御嶽宮と展望台があるとのこと。
当初は時間の都合でパスするつもりだったが、思い切って上ってみることにした。
結構な急坂が続くが、右手の展望が開けてワクワクする。
頂上に到着すると、絶景が待っていた。
左から順番に撮影する。
すごい大パノラマ。
御嶽宮にも参拝していく。
フェリーの時刻が心配で、ゆっくりはしていられない。
下り始める。
この下り坂が最高。海に向かって下っていく。
さっきの十字路から、今度は砲台跡に向かう。
割とすぐに着いた。
日本海海戦の戦死者の慰霊碑で記念撮影。
砲台跡にも行ってみる。
このマウンドの先が絶景。
風車が眼下に見える。
振り返ると
だんだん時間が気になってきた。先を急ぐ。
きれいな景色
牧場を抜ける。
次の目的地は沖津宮の遥拝所。
十字路から気持ちのいいダウンヒルで、下りきったところが目的地だった。
沖津宮遥拝所
ここもきれいな景色。
神職のみしか上陸できない「神宿る島」沖ノ島を探すが見当たらない。
この時点で時刻は15時50分。
フェリーの出港まで30分となったので、大島1周の予定を変更してショートカットして大島港に戻ることにする。
港は意外と近く、16時ちょうどに港に到着する。
乗船
そして出港。
大島では結局昼食にありつけなかったので、下船後、アナゴの刺身を提供してくれるお店に直行する。
お店は若潮丸。
お目当てのアナゴの刺身と、若潮丼と、ノンアルビールを注文する。
アナゴの刺身
アナゴの刺身は、宗像市役所の方に教えていただいた。
是非ということなので食べてみたが、弾力があってサッパリしていて美味しかった。
若潮丼は地魚がズケにされたもので、こちらも身がしまっていて、すごく美味しい。
店の選択が良かったようで、大満足。
あとは帰るだけ。
鹿児島本線の東郷駅がゴール。
ホームで待っているときの通過列車。
貨物
今度は特急ソニック号。
博多まで行かず吉塚で下車し走って帰る。
距離は短かったが、真夏のサイクリングを満喫できた。
走行距離:76.75km、所要時間:9時間2分(航行、食事を含む)、AVE:18.6km/h、獲得標高:952m