建国記念日は移動性高気圧に覆われて穏やかな晴れとの予報。

今週末から天気が崩れるので、この晴天を逃す手はない。

あいにく昨夜は飲み会で翌日の体調が心配だったが、20時に終わったので、まあ大丈夫だろう。

予報では日中の風向きは北風なので、追い風で帰って来れるコースにした。
大道峠(72km)

午前9時9分の電車に乗るので、出発は8時半。

大渡橋では、周辺の山並みは青空をバックにクッキリ。
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しかし、小野子山や子持山には雪が付いている。
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確か昨日の日中は雪がなかったはずだが、昨日の夜の帰り道にちらついていた雪が、山沿いでは雪が積もったみたいだ。

ん~、ちょっと心配。

群馬総社駅には発車20分前に着いたので、輪行作業は余裕。

跨線橋を越えるときに浅間山が見えた。大渡橋では見えなかったが、ラッキー!
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今回のスタートは中之条駅。
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車窓から見る景色には雪が少し積もっていたので、中之条の町の中でも当然雪が積もっている。
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この交差点までも結構急坂だったが、ここで右折してからも一気に上っていく。

道の駅まで来ると、上り坂も落ち着いた。
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正面の岩山がたけやま(嵩山)だと思っていたが、今地図を確認したら、さらに右奥の岩山が嵩山だった。

正面の岩山、岸壁かと思っていたが、右に回り込んだ方向から見たら円柱状の岩だった。
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緩やかな坂を上っていくと、右側に小野子山や子持山が見えた。
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左側に昔の学校のような建物が現れた。
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伊参スタジオと表示されていたが、おそらく廃校になった小学校だろう。

こういう、歴史を感じさせる木造建築は味があっていいなぁ。

目的である大道峠の方の展望が開けた。少し不穏な感じ。
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走行中の県道53号は、よく整備された2車線道路ですごく走りやすい。

ところどころ日陰で雪が溶けていないところを除けば。
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棚田のある集落
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急に雪の壁が現れたと思ったら、よう壁に雪がべったりとついていたのだった。
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志賀高原の雪の壁を思い出した。

積雪が少ないのに、これだけベッタリとついているということは、昨夜は結構吹雪いたのかな?

積もったばかりの雪は真っ白。冬のサイクリングの醍醐味だ。
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雪の量が心配だったが、交通量も極めて少ないし、これぐらいなら割と平気で走れる。

畑の雪原
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去年の冬、赤城山の南面道路に行った時も前夜に積もった雪のため広大な畑が一面真っ白になっていて、これも冬のサイクリングの醍醐味だ。

大道峠に近づくと、また視界が開けた。
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山の中だが緩やかな地形なので、ところどころ集落がある。

国指定の重要文化財である富澤家住宅の入り口まで来た。
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富澤家住宅は、とあるサイトによれば、「18世紀末に建てられた大型の養蚕農家で、国の重要文化財にも指定された国内最古の建物」とされている。

コースを引いていた時に発見し立ち寄ることにしたのだ。

県道沿いにあると思っていたが、石碑の後ろから始まる舗装路を結構上っていく。

急坂のところでスリップで自転車が前に進まなくなったので押しが入る。
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押したのはせいぜい100mぐらいで、この後は溶けていたり傾斜が落ちたりで何とか乗っていける。

上り切ったところ。富澤家の屋根だけが奥に見えている。
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距離にして200mぐらい下ったところが富澤家。
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古い建物とは思えないぐらいシャンと建っている。

さて、引き返すことにする。
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県道に合流する手前で、見晴らしのいいところを通る。

榛名山かな?
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ってことは、その右側の山並みは、どこが見えているのだろう?
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山の名前はわからないが、白い畑、青い空、気持ちのいい景色だ。

県道に戻ると、231号との分岐に出た。
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木の間からは浅間山が見えたが、写真にはうまく映らなかった。
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ほどなく大道峠に到着。
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この峠付近も結構開けている。

ここからはほとんど下り。

どこかで谷川岳でも見えればいいんだけど。

下り始めると問題が発生。

初めは工事に伴う土が路面に乗っていると思っていたが、おそらく滑り止め用に土入りの砂が路面に巻かれているみたいで、泥はねが気になりだす。

だいぶ下って景色が開けたところで止まってみた。
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自転車に視線を落とすと、
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写真ではよく見えないが、ブレーキ本体、フロントメカなどが、ドロがいっぱいこびりついている。

帰ってからの洗車を思うと気が重くなる。

ところで、峠を越えたこちら側、日差しがなくてすごく寒い。雪に囲まれているので仕方ない。

尻も冷たくなってくるし・・・。

国道17号に出ると追い風になり快調に走れるが寒いことには変わりない。

あらかじめ調べておいたセブンに着くと、補給タイム。

缶入りの温かいお汁粉、シュガーパン、特製肉まんを買うとちょうど日差しが出てきて、日向で食べていると、ようやく人心地着いた。

昼食後は快調そのもの。

沼田の手前で赤城山が存在感を増してきた。
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その後も快調に進み、岩本駅を過ぎたところでダム湖があった。

綾戸ダム
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古いダムなのに、魚道も設置されている。
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利根川は大きな河川だが、この辺りは地形が狭まっていて、鉄道建設も困難を極めたと思う。

今回はこちら側から上越線が崖から出て川を渡るところを見てみよう。

まずは上り線。
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正面から
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下り線
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アップで
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上り線は鉄のトラスが組まれているので、見た限り、上り線の方が古く感じる。

しばらく走り、向こう側の出口が見える地点を見つけたので行ってみた。

畑の中の細い舗装路を下っていく(下りた道を振り返ったところ)。
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畑の橋が崖の上になっていて、利根川にかかる橋梁がよく見える。

下り線の橋脚が石積みで、さらにトラスが組まれているので、この地点では下り線の方が古く感じる。
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トンネルの中でクロスしているとは思えないので、不思議だ。

国道に戻りしばらく走ると、赤城山が間近に。
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また上越線の橋梁が見えたが、今度はシンプル。
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ここまで来ると渋川は目と鼻の先。

上州村の駅に寄ってみたが、さちあんのヨモギ餅は売り切れ。午前中じゃないと買えないみたい。

最後は、いつもの新坂東橋のポイントで赤城山。
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振り返ると、上越国境の山並みがようやく見えた。
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今回は、低めの峠で追い風主体のコースだったので、体力的にもちょうどよかったみたいだ。

予想外で雪を楽しめたし、いいサイクリングとなった。


走行距離:72.81km、所要時間:4時間19分、AVE:22.1km/h、グロス:16.8km/h、獲得標高:853m