天気予報では土日が晴れ。天気図では日曜日には日本海に低気圧が発生するみたいなので、土曜日にサイクリングに行くことにした。

しかし、金曜日のお昼のニュースを見ていたら、長野では雪がちらつく程度なのに、なんと松本では雪が本降りになっている。
これはピンチ!ただ、降っていた時間はそれほどでもなさそう。
予定は変えず、金曜日の夜、富士山のライブカメラ、絶景君を確認すると雲一つ無い。天気は期待できそうだ。

今回は、日暮れ頃に北アルプス展望台からの景色を楽しむ予定なので、朝は急がなくていい。
出発は、午前6時31分発の飯田行き普通電車。
姨捨駅ですれ違い停車。善光寺平の朝。

冠着山方面から朝日か差し始める。

気になるのは、雪。長野市周辺でも標高の高いところは、雪が少し積もったのだ。
これぐらいなら、との思いがあったが、その後打ち砕かれる。
トンネルを抜けると、雪の量が増えたのだ。

また、残念ながら、後立山連峰の主稜線は雲の中。
日中に天気が回復するのを期待しつつ、電車からの風景を楽しむ。
松本、塩尻で、学生が下車すると、電車はガラ空きとなる。
そして、みどり湖駅で下車。今日は、ここがスタート地点。

日向の路面は雪が溶けているが、橋の上や日陰には雪が残っている。
まずは、R20経由で塩尻峠に向かう。
道は上り坂が続き路面には薄い圧雪上のところもあるが、タイヤは空転せず上っていける。
みどり湖の入口の分岐点まで来たときに、左手のみどり湖方面は下り坂となるので、道なりである上り坂を選択し上っていく。これが誤り。
次の分岐点に来たとき、道なりだと下り坂になるので、これはおかしいと思い立ち止まって確認する。

スマホのルートラボで確認すると、誤りに気がついた。
やはり、先ほどのみどり湖の分岐だ。しかし、ここまでだいぶ上ってきたし、ずっと圧雪状だったので、そんなところは下りたくない。
道なりに進めば、山の南側で日当たりが期待できるので、雪道を下ることにする。
タイヤが横ずれせず何とか下っていける。路肩のバージンだとさらに安定して下っていける。
下りきると農村地帯に出た。

ここからまた上り返しだが、この上り返しが良かった。
北アルプス方面の視界が開けるのだ。

あいにく山脈には雲がかかっているが、いい景色であることに変わりない。
束の間の展望を楽しみつつ上り続けると、ゴルフ場や農業公園の入口を過ぎ、上りが終わるとそこは勝弦峠だったようだ。
下りは所々雪があったが、無事R20に合流することができた。

R20の諏訪側に出ると、日差しがさんさんと差していて暖かい。
交通量も多いので、道は乾いているところも多い。
諏訪湖が見えた、と思ったら、念願の富士山の頭がチラリと見えた。

さらに進むと、温度表示。意外とマイナス2℃。

塩尻峠はすぐだった。

驚くことに峠で塩尻から上ってくるサイクリストとすれ違った。自分以外にも物好きがいたもんだ。
ここで向こう側に渡り、御野立公園に向かう。ここに展望台があるからだ。
ここは、すっかり雪道で、タイヤを時々空転させながら上っていく。
旧中山道との交差点に出た。

この目と鼻の先に展望台があった。
展望台の下で。富士山が頭を出している。

展望台に上ってみる。
諏訪湖方面

塩尻方面

ここからは乗鞍や槍穂高が見えるようだが、相変わらず雲の中。

ここからさっきの交差点に戻り、旧中山道で高ボッチスカイラインの入口に向かう。

出だしがかなり急坂。
下りて押していけばいいのだが、横着して自転車に跨ったまま下っていく。
タイヤが横滑りして、結構怖い。
街道沿いに家が何軒かあり入口に到着。

当初は高ボッチ山まで行く予定だったが、山頂に行くのは既に諦めている。
頂上から崖の湯方面に下るにしろ、上った道を下るにしろ、この雪では無理だと思う。
とりあえず、景色がいいところまで行ってから考えることにしよう。
上っていくと伐採業者が入っているみたいで、路面の雪は溶けているが、泥でグチャグチャ。
いい景色が現れそうにない雰囲気が続くので、橋の上で一旦止まる。

地形図を確認すると、少し行くとコンター沿いに塩尻方面に向かう道があったので、そっちに進むことにして再開する。
尾根を回り込むと、景色が一変した。

霧氷のような光景

塩尻方面の景色が見え始めた。

予定どおり、コンター沿いの道に入る。工事中とのことだが車は入っていないようだ。

東山かな?


道はダートのようだが、工事直後で路面は荒れておらず、雪が積もっているため、スムーズに下っていける。

塩尻方面

工事区間が終わり、少し荒れた路面に変わる。

真新しいタイヤが心配だったが、雪がある程度保護してくれるだろうと期待しつつ慎重に下る。
分岐点に出て、ここから舗装道路になる。

しかしそれも束の間。またダートに戻る。
しばらく苦戦し、今度こそダートは終わる。

一息ついて自転車の雪を落とす。

ここからは、安心して景色を楽しみながら下っていける。

高ボッチ山に行く計画を立てる前に計画していた高台を横切る道路に入る。

「みはらしの丘」というらしい。

高ボッチ山方面

鉢伏山?

丘の上だけあって景色がいいが、太陽が雲に遮られて寒い中、松本に向かって下っていく。
同じ道幅の縦横の交差点に出たところで、道を確認するため立ち止まる。
ちょうど交差点にファミマがあったので、腹も減ったし休憩していくことにした。
イーとインコーナーがあったので、温かい食事にする。
前回と同様親子丼を買ってみたが、これは外れだった。
セブンイレブンの親子丼は卵がトロッとして美味しかったが、ファミマのは汁が多すぎて、なんか雑炊みたい。
ここでこれからのルートを確認し店を後にする。
さあ、と思って自転車を見たら、タイヤがなんか変。パンクだ。

店に着いたときは異常がなかったのだが・・・。
調べてみると、何か太いものが刺さって抜けたようだ。

交差点か店の敷地内で踏んだのだろう。
今回のパンク修理時間は約20分。新調したベロフレックスのタイヤは、以前のパナレーサーのタイヤよりもゴムが薄くて柔らかく、リムにはめやすい。
ビードの部分をリム中央に落とし込むと、タイヤレバーなしではめることができた。
始めてタイヤにはめたときは、こうはいかなかったが、1回の使用で多少伸びて柔らかくなったのだろう。
次の目的地は松本城。一度来ているが、自転車との写真を撮るため寄っていく。

お堀の池には、白鳥、カモ、コイ、メダカがいた。

その後はR19に出て聖高原に向かう。

常念岳付近は、ようやく雲から姿を現した。
常念岳から燕岳付近かな?

この先は、当初、明科から県道に入り風越峠を越えて筑北村に入る予定だったが、交通量の少ない道は雪の心配があったので、それなりの交通量が期待できて標高の低いR403を選択する。
谷沿いに進むが、途中、旧篠ノ井線の廃線歩道とか表示があり、待機線跡みたいなのがある。
へ~、篠ノ井線は、以前はこの谷沿いを通っていたのかぁ、と思いつつ上っていくと、トンネル跡のようなものが現れた。

雪の中を歩いていくと、表示板があった。

さっき見た待機線跡は、信号所だったようだ。
なおも進むと、トンネルに出た。

これには意表を突かれた。ルートラボにはこのトンネルはない。
右側の道の先にある矢越隧道を越える予定だったが、このバイパスが最近開通し、旧道は改修工事中とのこと。
トンネルを抜けると聖山が見えた。

筑北村の西条から坂北には、聖山を真っ正面に見ながら進む。
圧倒的な存在感

この直前、大型トラックが通り過ぎるときに風圧で自転車が倒れてしまったが、エンドなどに損傷はなく良かった。
坂北からは、当初の予定では差切峡を通過してR19からK12に上がる予定だったが、寒くて雪のある谷間を通る気にはならず、日向が期待できる道を選択する。
坂北から真っ直ぐ上がると、日向という集落に出る。
上から来た方向を振り返る。

山を巻くように進む道を進む。

山を回り込むと、北アルプス方面の景色が広がる。

予定どおりの時刻。暮れ始める頃にここを通過する予定だったのだ。
大岡手前の展望箇所。あいにく、後立山方面は雲の中。

ここからは、景色を見ながらの走行が多い。




つぎは、最終目的地である、北アルプス展望台。
しかし、長い雪の下りが現れた。

ここまで、山の南側を走ってきたので雪はほとんど溶けていたが、山の西側から北側に回り込むと日陰の部分が多く、シャーベットの箇所もあった。
タイヤが横ずれしてヒヤリとする箇所もあったが、ここからは圧雪で、比較的走りやすい。
車が前後から来ると立ち止まって安全に心がける。
雪の上を走っている時点で安全ではないが・・・。
北アルプス展望台に来たが、やはり、あいにくの景色。

ここで槍ヶ岳の穂先を見るのを楽しみにしていたが、残念ながら、3000mを超える山は雲の中。


折角この時刻にここに来たが、ガックリだ。
ここからは下り中心。雪のある箇所もあるので、なんとか明るみのあるうちに下山したい。
しばらくは展望を楽しみながらの走り。


南長野ゴルフクラブまでは、ギリギリ明るさの残る中だったが、そこからは完全な夜。
しかし、雪が残るのは、ここが最後だった。
この道は昼間に2回通っているので、だいたい様子はわかる。
緩い尾根沿いの道で明るい場所を通るし、長野に近づくにつれ積雪量が減るので、道はほぼ乾いている。
ようやく長野の町が見始めてきた。

寒く暗い中での走行に耐え、ようやく街灯のあるK70に出て一安心。

長野大橋まで戻ってきた。

今回は終わりにナイトランとなったが、やはり夜間走行は寒いに尽きる。
今シーズンのナイトランは終わりにしよう。
走行距離:112.13km、所要時間:9時間38分、AVE:17.2km/h、グロス:11.6km/h、獲得標高:1748m

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