これはクリーンヒットだろう。

クロールの息継ぎをマスターするのに半年もかかった。

一時は偶然息継ぎができて続けて300mぐらい泳げたときもあったが、息継ぎができた原理を理解していなかったので、最近はダメダメだったのだ。

できるだけ長く息継ぎの時間を確保したかったので、プルの途中からリカバリーにかけて呼吸をしていたが、プルの推進力がなくなると身体が沈みがちとなり、呼吸が十分できなくなっていた。

水中で鼻から息を吐き、水面上に口を出して息を吸っても胸の奥深くに空気が入って行かない。

なぜ、胸の奥深くに入って行かなかったのか?

プルの途中は逆の腕を伸ばしていて強い腹圧が掛かっているときなので、吸い込む力が小さいためだ。

また、息を吸う前に水面上でも息を吐くわけだが、口から吐いていたため、空気が入って行くのにワンテンポ遅れることも原因だろう。

そこで一案。

腹圧のあまり掛かっていないフィニッシュの時に、息を吸えばいいのではないか?また、その直前に鼻から息を吐けば、口から吐く場合とは違って、空気がすぐ入ってくるのではないか?

結果は大正解。

水中で鼻から少し息を吐き、次いでフィニッシュの直前に鼻から強く息を吐き、フィニッシュからリカバリーで息を吸い込めば、胸の奥深くに空気が入ってきた。今までにはなかった感覚だ。

この息継ぎの方法で25mをインターバル的に10本程泳ぎ、その後ペースを落として100m泳げたので、多分大丈夫だろう。

教本では、「水中で鼻から息を吐く」とか、「水面上でパッと吐いて、ハッと吸う」としか書かれていない。

初心者は、これでは解らないんだよなぁ。

今回、息継ぎの原理を理解できたので、もう忘れることはないだろう。

「腹の力を抜け!」につづく