★全体

・フラット姿勢(ストリームライン)を利用したストレッチで、腰椎の湾曲を抑え、大殿筋を緊張させる。

・みぞおちを水面に押し上げる。

・ふくらはぎを水面スレスレまで浮かせることを目指す。
  
・頭と上体を上下動させず、水平移動するよう心がける。

・背骨を真っ直ぐに維持する。

・肩のローリングは、意識的に行わなず自然体に任せつつも、左右で均等になるようにする。

・腰のローリングは、抑制する。
 (腰をローリングさせると、へっぴり腰になりやすく、身体がくの字になる。)

・頭は後頭部以外を水没させ、あごは引かず、真下を見る。

・キャッチやプルが上手くいかないときは、スローペースに立ち返る。
 (速いペースで練習すると、力んでしまい、手の平だけで掻いたり深いところを掻いたりする。)

・プルで胸の下を掻く時に、キックの動作を合わせる。
 (プルで一番力が入る時にキックを打つことで、加速感が生まれる。)


★キャッチ

・キャッチの動作は、もう一方の手のリカバリー中に開始する。

・肘から先を必要最少限に脱力し、肘を支点にしたテコのようにして手の平で水を押さえ、肘を曲げていく。

・リカバリー中の手が入水する前にキャッチを終え、入水と同時にプルの動作を開始する。


★プル

・キャッチの続きで手の平を後ろ向けていき、前腕を立て、ハイエルボーの形を作る。

・ハイエルボーの状態を維持したまま前腕にゆっくりと体重をかけ、体幹の力(広背筋?)で後ろに押す。

・この時、背骨が左右に曲がらないようにする。
 (背骨が曲がると蛇行する原因となる。)

・また、前のめりになるよう、後ろに押しながら肘を徐々に引き上げる。
 (後ろ上がりの方向に掻くこととなり、潜る方向の推進力となる。)

・プルの軌道を進行方向と平行になるよう脇を開け、手の平が内向かないよう、親指と人差し指に意識を置く。

・指が反らないよう注意する。

・息継ぎ側と逆側で、プルの速度を同じにする。
 (息継ぎ側が速くなりがちで、息の上がりの原因になっている。)

・フィニッシュは、脇腹から腰の辺りで手を上に抜く。


★リカバリー

・ストロークのピッチが上がる時は、フィニッシュのタイミングで一旦手の動きを止め、リカバリーの動作を減速する。

・肘主導でハイエルボーとし、手先が身体の側線近くを通るようにする。
 (手先が身体の外側を回ると入水が中心軸方向になりがちで、腕を進行方向に伸ばしにくい。)


★入水とグライド

・肩を内旋気味にして手の平をやや外向け、肩の前方に指先から入水する。
 (グライドが終わる頃には、肩がフラットになるので、手の平は自然と真下を向く。)

・キャッチしている腕とグライドする腕が平行になるよう、入水・グライドする。

・息継ぎ直後のグライドは意識的に行う。
 (息継ぎ後のグライドが不十分だと肩のローリングが戻らず、キャッチの動作が不十分になる。)

・大胸筋を伸ばす意識を持ちつつ手の平で水を押さえ、前のめり感を持つ。
 (大胸筋を伸ばすことにより、肺の上端を押し下げ重心が前に行く感じがする。)


★息継ぎ

・プルの腕がハイエルボーの形になる頃から、頭頂部を軸にし軸が動かないよう、あごのリードで顔を横向け始める。

・息継ぎは、真横を向いてする。
 (斜め後ろを向くと、背骨が曲がり、伸ばした腕が内側に入ってしまう。)

・息継ぎ時に見える景色が横向きになるようにする。できれば片目を水中に残す。
 (斜めの景色になるときは上体が立ってしまっている。)

・息継ぎを終えると、リカバリーの手が入水する前に、頭を前のめりにする感じで水中に戻す。
 (頭の戻しが遅れると、肩が内旋状態のためキャッチをしにくい。)


★キック

・尻を軽く引き締めた状態を維持する。

・キックは太腿から打ち下ろす意識を持つが、太腿はあまり動かさず、かつ膝をあまり曲げず、蹴り幅を狭くし甲の先で打つ。
 (うまくキックできた時は、甲の先に水圧を感じる。)