★全体

・みぞおちを水面に押し上げる。

・腰椎の湾曲をなくし、尻を締めることにより、脚の付け根前面に突っ張り感を持つ。
 (ふくらはぎを水面スレスレまで浮かせることを目指す。)
  
・頭と上体を上下動させず、水平移動するよう心がける。

肩と腰のローリングをきちんと戻してから次の動作を行う。
 (腰のローリングを戻さないと脚が徐々に沈み出す。)

・頭はできるだけ水没させ、真下を見る。

・キャッチやプルが上手くいかないときは、スローペースに立ち返る。
 (速いペースで練習すると、力んでしまい、手の平だけで掻いたり深いところを掻いたりする。)
 (スローペースから徐々に上げていけばいい。)

・プルで胸の下を掻く時に、キックの動作を合わせる。
 (プルで一番力が入る時にキックを打つことで、加速感が生まれる。)


★キャッチからプル

キャッチは、ローリングを戻す時に、肘を曲げず腕を伸ばした状態で行う。

・指先が入水する直前に、手首を10~20度ぐらい折る。

・掻き始めと同時に手首を伸ばし、手の平と前腕を一直線にする。


★プル

・腕を伸ばす動作と掻く動作を同期させ、両手が交差するイメージとする。

・脇を開けて肘を高い位置にキープし、大胸筋を意識し、手の平と前腕で掻く。
 (脇を閉じると肩の筋肉への負担が大きくなり、身体の湾曲につながってしまう。)

・前腕を垂直に立てないが、進行方向に直交させ、手の指を軽く揃えて下向きにする。
 (前腕を垂直に立てると、身体の構造上、身体の大外か深いところを掻くことになる。)

手の平は、内向かないよう真後ろに向ける。親指を意識すればいい。
 (息継ぎ側のプルは、手の平が内向きになりがちで、水をなでてしまう。

・息継ぎ側と逆側で、プルの速度を同じにする。
 (息継ぎ側が速くなりがちで、息の上がりの原因になっている。)

前腕と手の平全体に体重を乗せ、身体の中心線と側線の間の下を真っ直ぐ後ろに押す。

息継ぎ側のローリングは自然に任せ、逆側のローリングは意識して行う。
 (逆側でローリングをしないと、プルの軌道が末広がりになる。)

・フィニッシュは、脇腹から腰の辺りで手を上に抜く。


★リカバリー

・フィニッシュのタイミングで一旦手の動きを止め、リカバリーの動作を減速する。
 (ストロークのピッチが上がると腰のローリングが戻りにくいし、息も上がる。)

・肘主導で腕を引き上げ、前腕が肘よりも低い軌道を通るようにする。


★入水とグライド

・頭の斜め前に手の平をやや外向け、泡が立たないよう静かに指先から入水する。

20cmぐらいの深さから、腕をやや下向きに伸ばす。
 (頭頂部の軸を動かさないためには、やや深めでのグライドが必要。

・腕を伸ばす動作は、腰のローリングが戻ってから開始する。
 (腰のローリングが戻らないまま腕伸ばしとプルを始めると、脚が徐々に沈み出す。)

大胸筋をしっかりと伸ばす意識で手の平に体重を乗せ、前のめり感を持つ
 (大胸筋を伸ばすことにより、肺の上端を押し下げ重心が前に行く感じがする。)

・息継ぎ側のグライドは、意識して行う。
 (疲れてくるとグライドがなくなり、逆側のプルのストロークが短くなる。)



★息継ぎ

・手が顔の下を通過するのを見てから頭頂部を軸にして顔を横向け始める。

・息継ぎ時に見える景色が横向きになるようにする。できれば片目を水中に残す。
 (斜めの景色になるときは上体が立ってしまっている。)

・息継ぎを終えると、頭を前のめりにする感じで水中に戻す。
 (の戻しが遅れると、腰のローリングが戻りにくい。)


★キック

・キックの始動は、太もも裏の筋肉で引き上げでから、太腿から打ち下ろす。

・キックの時は全身を伸ばし、膝を曲げない意識で、蹴り幅を狭くし甲の先で打つ。
 (うまくキックできた時は、甲の先に水圧を感じる。)

・キックの時も、尻の引き締めと脚付け根前面のつっぱり感をキープできるよう心がける。