この三連休、せっかくだから、長距離を走りたい。

できれば、夏のビックイベントとして暖めていた、渋峠などをコースに含めたキャノンボール山岳編、東京→直江津を実行したかった。

しかし、梅雨が明けておらず、土曜日の午前の時点の天気予報が、草津白根山では「霧又は一時雨」なので、あきらめていた。

予備として伊豆半島1周も考えていたが、静岡県内は伊豆半島も含め降水確率が50%なので、はっきり言って無理。

そこで、日曜日の早朝出発で、刈場坂峠、八丁峠、ぶどう峠の予定を立て、土曜日は水泳練習に行くことにする。

土曜日の午後7時の天気予報を確認すると、草津白根山は相変わらずだが、伊豆半島の降水確率が1日中20%にまで下がっている。神奈川県の深夜で一時雨が降りそうだが、大したことはなさそう。

それで、夜7時半になって、土曜日夜10時スタートで伊豆半島1周に出かけることを決定する。

こう決めると、ゆっくりしていられない。直ぐに風呂に入り、8時から1時間の仮眠を取り、9時から準備。

今回のコースは自分の中の定義(県庁所在地間で300km超もしくは列島横断)ではキャノンボールに該当しないが、キャノンボールの練習ということにしておこうか。
東京~熱海~伊豆半島一周~熱海(336.4km)

走り出して1kmも走らないうちにアクシデント。

交差点で、左折車に巻き込まれてしまった。

直前まで横にいた軽四がウィンカーを点滅させていなかったので直進車だと思っていたら、急に左折したのだ。

こちらはブレーキが間に合わず、軽四の側面に体当たりし、転倒。

スピードは出ていなかったので、ヒザの打撲と擦り傷で済んだ。

起きあがってみると、加害者の軽四は、走り去っていた・・・。ひき逃げかよ。これは、立派な犯罪。

幸先が悪いので、一瞬サイクリングを中止することも考えたが、怪我は大したことないし、自転車の故障もない。休日のサイクリングを台無しにしたくないので、通報はあきらめてリスタートする。

これからは、交差点を通過するときは車との間隔を十分に取ることにしよう。


キャノンボールの練習ということで、まずは、日本橋で記念撮影する。
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R1、R15と走る間、ずっと向かい風。確かに予報では南西の風と出ていた。石廊崎までずっと向かい風か・・・

横浜を通過し、保土ヶ谷のコンビニで水分とガリガリ君の補給。

戸塚の手前に差し掛かると、原チャリに二人乗りした4人組がちょっかいを出してきた。

間隔を空けて走っていると、爆竹を投げつけてきた。全くの影響はなかったが、ちょっと恐怖。

今度は他の車にちょっかいを出している。三連休の土曜の晩だから、こうしたことに出くわすのか・・・

今日は、良くないことが続くなぁ。サイクリングを中止した方が良いという暗示なのか・・・、いや、そんなことはない、偶然だ。

K30から湘南海岸のR134に出ても向かい風。幸い、R134は防風林があるので、風の影響は感じない。

しかし、平塚を過ぎると小雨となる。天気予報で心の準備ができていたし、夏の雨はぬるいので、動じることはないが、カメラや携帯の防水をしないといけないし、腹も減ってきていたので、大磯のコンビニで休憩する。

コンビニ前で補給していると、竹槍マフラーをつけたバイクが走り去っていた。三連休だからなぁ・・・

補給を終わる頃には雨もやんだので、次の休憩は小田原と決めてリスタートする。

後半の西伊豆に備え、ずっと軽めのペダリングにとどめていたが、向かい風でもあるし、ろくに睡眠を取っていないので、小田原に着く頃には、すっかり疲れてしまった。こんなことになるんだったら、今日2000mも泳がなければ良かった・・・。

小田原のコンビニで3回目の補給をとり、横になって10分ほど仮眠を取ろうとするが、眠いのに眠れない変な感じ。

熱海を過ぎ、錦ヶ浦に差し掛かったところで夜が明ける。雲はそれほど厚くなく、今日の天気は大丈夫だろう。
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伊豆多賀のコンビニで4回目の補給を取るが、調子は悪いまま。

伊東のあたりで眠くてたまらなくなり、駐車場の広いコンビニがあったので、隅の方で横になって仮眠する。

仮眠をすると少し楽なった。伊東からは、いったんR135を離れ、海岸に近い県道を行く。伊豆高原でR135に合流するまでの間、別荘地を通ったり、静かな林間部を通ったり、なかなか気持ちの良い道だ。

R135に戻り単調な道に変わると同時に疲労が濃くなってきたので、伊豆大川で5回目の補給を取るが、食欲があまりなく、先が思いやられる。

駐車場の端で、また横になる。少し仮眠して起きあがって準備していると、クワガタ発見。
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まだスッキリしないが、仕方ないので走り出す。

北川温泉を過ぎると、東伊豆のアップダウンが始まる。おまけに雨も降り出す。降水確率20%なんだけどなぁ。

調子もあがらないまま、小雨の中を淡々と走っていると、暑いのに反射ベストを着たサイクリストとすれ違う。

まだ朝の8時だというのに、ここを走っているということは、伊豆半島1周の逆回りか?

こちらは反射ベストを着ていないが、伊豆半島1周中と気がついただろうか?

幸い、小雨は直ぐにやんだ。時雨だったのかな。

さて、このあたりはトンネルが多いが、トンネル内が暗いため遠近感がつかめなくなって、疲れもあるので眠くなってしまう。

伊豆稲取のあたりのトンネル内を走っていると眠さをこらえられなくなり、横になれないかと思っていたら、ちょうどトンネル出口すぐに駐車スペースがあった。

雨の区間を過ぎ晴れ間もあったので、横になって仮眠する。
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今回の仮眠でようやく楽になり、この後、仮眠の必要がなくなった。

今井浜。社会人1年生の時に、城ヶ崎での岩登りのついでに、友達と海水浴に来た場所だ。懐かしい。
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本根岬。荒々しくて、なかなかの風景。海水も澄んでいて、さすが伊豆の海はキレイだ。
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白浜。白い砂浜で、いい海水浴場だ。沿道には、駐車料金を示す看板を持った係の人が何人もいたなぁ。下は700円、上は1500円ぐらいだったかな。
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さっきの仮眠で疲労がようやく回復し食欲も出てきたので、下田で6回目の補給を取ることにする。

下田は三連休のためか、コンビニも結構繁盛だったので、石廊崎方面にしばらく走った吉佐美で、大きな駐車場のあるローソンがあり、ここに決める。

ガッツリ食べておこうと、冷やし中華と、おにぎりと野菜ジュースを買って食べる。

これで松崎までは保つだろう。

弓ヶ浜。ここもいい海水浴場だ。
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ここを過ぎると石廊崎まであとわずか。

ほどなくして石廊崎の駐車場に着いてみると、灯台は見えない。ここで思案する。

「あぁ、湘南の夜は更けて」のmasaさんにならって灯台まで行ってみるか、脚を温存してパスするか。

灯台に向かう道を見ていると、駐車場の係りの女性が声をかけてきた。
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「にいさん、自転車で灯台まで行けますよ。」

自転車は通れませんよ、との返事を若干期待して、「自転車も通っていいんですか」と聞いてみると、

「人を避けながら、通ればいいですよ」

う~ん、灯台までの道は結構急傾斜だが、この方は、親切で言ってくれているのか、それとも、自分を試そうとしているのか?

ここまで言われると、行かないわけにもいかない。いざ、スタート。

結構立っている。和田峠ぐらいあろうか。ところどころ苔むしていて、後輪が空回りする。シッティングしても同じだ。

距離も長くないので、何とかクリアしたが、結構脚力を消費してしまった。もうちょっと温存しておきたかったが、しょうがない。

上に上がると台地上で、灯台には間もなく到着。
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海の日の三連休ということで、海上保安庁が石廊崎灯台の一般公開をしていた。

灯台に上ると、静岡第一テレビのカメラマンから声をかけられる。

「これから海上保安庁の方に説明してもらうので、急いでなければ聞く姿を撮らせてもらえませんか。」

急ぐ理由もないので了解し、他の方と一緒に、テレビカメラの前で説明を聞くことになる。

灯台の灯りは灯台ごとに異なっていて、船にとっては点滅の色を見てどの灯台か判断しているのだそうだ。

なかなかいい話を聞くことができた。

灯台上からの眺めは最高。入り江の水は澄んでいて、すごくキレイ。
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石廊崎の港から出てくる遊覧船
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縁結びの神様が設置されている岩
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灯台前から石廊崎神社の参道があったので、歩いていくと、本殿は、急な階段を下りた、すごいところに建っていた。
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今回のサイクリングの無事だけをお祈りする。

縁結びの神様にも寄っていく。
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30分ぐらいは観光しただろうか。これで脚が回復していると良いが。

さて、ここからの後半戦が、正念場となる。ただ、進行方向が北向きになるので、風の向きも変わるのは救いだ。

まずは松崎までのマーガレットライン。

雲見温泉までは、基本山の中の単調な景色の中をアップダウンが繰り返す。

脚がどんどん消耗していき、ちょっとした上りでもインナーロー固定となる。

何度も上りを繰り返し、疲労が濃くなってきた頃、夕日ヶ丘キャンプ場の手前にある展望台広場?に到着。

残念ながら海岸方面は霧で景色は何も見えなかったが、食堂があり、ここで補給ができるので助かった。

ペプシとわさび味ソフトを買い、ボトルの水も尽きかけていたので水道水をボトルに入れてもらう。

ここで少し生き返った。もう1本尾根を越えると、ようやく上りが終わり、雲見温泉までの一気のダウンヒルとなる。

ここからは、海岸線のアップダウンを経て、ようやく松崎に到着。

いつの間にか、天気は晴れになっている。

結構大きな町で、ここで8回目の補給を取る。

ここでもしっかり補給したが、直ぐには疲労が回復しない。風向きが追い風気味になっているはずだが、ペースは上がらないし、少しの上りでも、相変わらずインナーロー固定となる。

海に面したポイントで青い海をバックに。
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土肥までが意外と遠く、疲労が回復しないまま土肥の手前まで来たところで、たまりかねて、八木沢のファミマで休憩することにし、9回目の補給としてアイスバーとゼリーを食べる。

土肥の町を過ぎる頃、アイスとゼリーの効果なのか、ようやく調子が上がってくる。

旅人岬
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小土肥では、青い稲を見て思わず立ち止まる。
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ここから戸田までは結構大きな上りが続くが、脚の調子も良くなり、傾斜もそれほど強くないので、気持ちよく上っていくことができる。

土肥の町がどんどん遠ざかっていく。
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戸田までは道が良く整備されているし、高い位置から海が見えるので、サイクリングにはすごく気持ちいい。

石廊崎は前半のクライマックスで、土肥から大瀬崎までは後半のクライマックスと言えるだろう。

戸田までの下りで海に向かってまっすぐ下って行く、眺めのすごくいい場所があったが、ランニングしている人に気を取られ、止まらず写真を撮らなかったのが残念だ。次回に期待しよう。

戸田の御浜岬
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戸田からは、またもや上り返し。土肥からの上りとは違い、なかなか凶悪なレベルの傾斜。

頑張って上ると、出逢い岬に到着。
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戸田の港も一望できる。
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しばらく北上すると、次に上る山が目の前に現れた。眼下には水田。絶景である。
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妙田まで一旦下り、井田トンネルに向けて上り返す。伊豆半島海岸部の最後の上り。

黙々と上り、意表をつかれる形でトンネルに到着。
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一気のダウンヒルで大瀬崎まで来たが、やはり富士山は見えない。
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大瀬崎でスタミナが切れ、三津までの海岸沿いのフラットは結構辛い走り。とにかく堪える。

三津の7-11は混雑していたのでパスし、次のコンビニを目指す。

間もなくミニストップがあった。これはラッキーだった。ミニストップはイートインコーナーがあるので、涼しいところで補給ができる。

10回目の補給として、ソフトクリームとおにぎりとアイスコーヒー。これで最後の上りは間に合うだろう。

冷房で涼んだおかげか、直ぐに疲労が回復し、熱海に向かう気力が涌いてきた。

函南町内では祭りがあり、迂回を余儀なくされたが道に迷うことなくK11に入ることができた。

疲労も回復したので、鷹ノ巣山トンネルまでの上りもノンストップでこなすことができた。

これで、大きな上りも終わった。
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トンネルを抜けると熱海方面の夜景が少し見えた。
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熱海までの梅ラインの下りは結構怖かった。自転車のライトでは光量が不足していて、急坂では心許ない。

単独では怖くてコーナーリングできないので、車の後をついて行こうとするが結局置いて行かれる。

慎重に下り、ようやく熱海まで戻ってきた。

熱海駅に直行すると、トレースが1周につながらないので、一旦海岸線まで下る。

この日、ちょうど熱海の夏祭りで、山車が出たりして、おもうように海岸線まで下れない。
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何とか海岸線に出たのでお宮の松で証拠写真を撮ろうとするが、人混みで行けない。

しかたなく、有料道路の入口付近で、伊豆半島1周の証拠写真を撮る。
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熱海駅までは、意外と上る。最後の上りなので、ダンシングで華麗に行く。

そして、今回のゴール、熱海駅。
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少しでも早く帰りたかったので、リッチに新幹線を選択。

東京駅から家までの帰り道、ケツと肛門が痛かったのには閉口したが、無事帰ることができて良かった。



今回は、いろいろとアクシデントがあったが、結果には大満足している。

1日での獲得標高が4000mオーバーは初めてだし、目標としていたグロスのアベレージ15km/hもクリアした。

蒸し暑かったが気温が30℃を上回らなかったし、時雨が降ったのも結果として良かったのだろう。

夏のロングライドは、標高の高い場所や林間部で、補給も定期的に取れるコースでないと辛いことを思い知った。

さあ、次回はどこに行こうか。

走行距離:340.36km、タイム:21時間45分、AVE:20.1km/h、グロス:15.6km/h、獲得標高:4403m