カンパの本社から、ロードバイクショップ COG'S「コグス」を経由して、スペアスポークが無事届いた。
三連休で時間がたっぷりあるので、本日、作業を行うことにした。
ホイール前後のスポーク3種、各2本ずつのセット。
併せて別のサイトで買った、ハブの防水シール。
今回の修理に当たり、ハブを分解したら、防水シールが劣化してカチカチになっていたので、買っておいたのだ。
スポークの長さは3種類で、現物合わせすると、真ん中のものがフロント用だった。
スポークがニップルに入るところで折れたので、きしめん状のところでサイズを合わせた。
でも、わずかに長い。
さて、作業はニップルをスポークの穴に通すところから始まるが、ZONDAのリムは中空構造となっており、ニップルはバルブ穴からしか通せない。
この作業が一番手強い。
マニュアルによれば、付属のマグネットでスポーク穴まで誘導するとされている。
しかし、マグネットの磁力が弱く、磁石がニップルにほとんどつかないという問題にぶち当たる。
付属の磁石
右から2つ目の銀色の部分が磁石。
磁力が強力なのにニップルにほとんどつかないということは、ニップルの素材が鉄ではないのかもしれない。
そこで、こういう時のために、ほかの方法を見つけておいた。
参考にしたのは「サイクルショップ修理かめや」のサイトで、シフトケーブルを使用する方法。
しかし、今回折れたスポークはバルブ穴のほぼ反対側なので、ケーブルが途中で引っかかってしまい、スポーク穴から入れたケーブルがバルブ穴に到達しない。
困った・・・。
そこで考えたのが、チェーンを灯油で洗うために買っておいた、極細の針金を使うこと。
針金はバルブ穴のところまで難なく到達したので、あとは針金を引き出す作業。
100均で買ったアルミの太い針金でフックを作ると上手く引き出せた。
ニップルの穴に針金を通して撚って固定し、バルブ穴に入れる。
ホイールを立てると、ニップルの重みを使って引き出せた。
ただ、この後は手こずった。
撚りをほどいて針金を引っ張ってみたが、穴の角に針金が引っかかるのかビクともしない。
そこで、プライヤーでニップルを掴んで少しリム側に引っ込めると、何とか針金を抜くことができた。
間髪を置かずスポークをニップルにねじ込み、これで一安心。
次は、スポークをハブのフランジに引っ掛ける作業。
スポークは簡単に収まるが、小さなゴム製のパーツがなかなか入らない。
棒やすりの先端で押し込むと、何とか収まってくれた。
次は、振れ取り台に乗せてスポークを緊張させようと思ったが、ハブを分解したままなので振れ取り台に乗せられない。
なので、ハブの組み立て作業となる。
手順を忘れてしまったので、「Kinoの自転車日記」のブログの記事を見ながら作業する。
この時期のハブは、シャマルもゾンダも構造は変わらないので、まったく問題なし。
ハブの組み立ても終わったので、振れ取り台に乗せてスポークを緊張させる作業。
緊張前。リムが結構振れている。
4~5mm振れている。
交換したスポークは、付属の工具でネジレを防ぎながらニップルレンチで緊張させる。
交換したスポークを緊張させるだけで振れはほぼ取れたが、せっかくなので、ほかのスポーク2本も少し緊張させたら、満足いくレベルに仕上がった。
一連の作業で3時間ぐらいかかったかな。
なかなか楽しい作業だった。
これで、ZONDAが生き返った。